時計の針が
その時を刻んだ時
静寂が訪れ暗闇が
僕らを飲み込んで
それは…始まる
怖がらなくていい
僕は…決して
君の手を離したりはしない
時計の針が
その時を刻んだ時
僕らは躰も心もひとつになって
同じ時を刻んでいく
目を閉じてごらん
二人の時計の針が
時を刻んでいる音が
今…聞こえる
本当の優しさは
作るものではないと
君が僕に教えてくれたんだ
誰にでも優しさを振りまいて
無理に笑っていた僕に
本当の優しさは作るものじゃなく
相手を心から想うことができた時に
自然に生まれるものだよって…
君のその何気ない言葉が
僕の心に響き渡って…
本当の優しさを君から貰った
初めてだったんだ
人を心から愛しいと想えたのは
君を好きになっても…いいかなぁ
逆光から生み出されたその陰影は
例えようのない美しさで
憂いを帯びたあの日の貴女を思い出す
息をする度に 鎖骨がキラキラと光って
女という生き物がこんなにも美しいと
その時 僕は初めて知ったんだ
鼓動が高鳴って…息が苦しくて
そうして僕は貴女に支配されて
人を愛することの喜びと切なさを
僕は知ることになった
後悔はしていないよ
逆光から生み出された僕の恋は
永遠に輝くと信じているから
貴女が輝くための光に
僕は…なりたい
深い深い…海の底に
沈み切れなかったこの想いを
君は…知っていただろうか
あの日…泣き止まない君を
僕は…ただ抱き締めることしか
てきなかったんだ
いつまても降り続く雨は
僕達の身体と心を濡らして
悲しみの色に染めた
それは あまりにも切ない色で
僕は君への愛を口にすることを
許されないのだと悟った
海の底に沈み切れなかった
この愛の行方を誰も知らない
昼下がり夢現つの僕は
君を抱きしめて離さないのに
けれど…いつも気が付くと
君は僕の腕の中からすり抜けて
何度も何度も…笑顔で僕の名を呼ぶ
時々 わからなくなるんだ
夢なのか現実なのか
僕らはこの世界に存在しているのか
ずっとこのままで構わない
夢現つの僕らは永遠に離れたりはしない
ずっとこのまま…ふたりで温め合おう