Sugar Lips

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9/27/2023, 11:28:48 AM

お願い…このままで
少しだけ…このままで居させて

僕の背中で貴女が細い声で囁いた

夜の静寂がゆっくりと僕達を包み込んで
暗闇に溺れそうで 貴女の震える手を掴んだ

僕の背中が濡れているのは
夏の終わりの暑さのせいでも
通り雨のせいでもない

貴女の生温かく…哀しい涙のせい
帰らないあの人のために貴女は
いつもこうして泣いているんだろう?

お願いだから…もう泣かないで

通り雨が止んだら…
貴女を抱きしめてもいいですか?


9/25/2023, 12:30:08 PM

僕の温もりと声だけを頼りに

ほら…目を瞑ったまま
こっちへ来てごらん

きっと…見たことのない景色を
今 僕が君に見せてあげる

夏の終わりのぬるい空気が
窓辺の君の髪を湿らせる

君の瞳の奥に見える翳りは
時折…僕の本能を揺さぶる

さぁ…目を開けてごらん
この窓から見える景色の中で

今夜…僕は本能のままに

君を抱いて…

離さない


9/24/2023, 3:27:45 AM

何年も…僕を置き去りにして
不意にここへ帰ってきた君が
ジャングルジムを覗き込んで
自分だけのフレームで夕陽を楽しんでいた
僕はただ…そんな君を見ているだけだった

幼い頃にジャングルジムに登って見た
あの日の夕陽は大人になってから見る夕陽と
こんなにも違って見えるのは…なぜだろう

あの日 まだ幼かった僕らはずっと…
ずっと一緒にいられると思っていた

互いの心が軋む音が聞こえて…
僕は泣きたくなったんだ

変えられない運命だったとしても
結ばれない心と躯だったとしても
僕は君だけを愛するべきだった

なぜ、僕はあの時…
君の手を離してしまったのだろう






9/21/2023, 11:44:12 AM

そっと近付いていた秋の気配に
背中を押されるように…

君の細い手首を掴んで…
優しく君を腕の中に閉じ込めた

君は何も言わずに…
ただクスッと笑って
僕の腕の中から逃げ出したんだ

どうしてだろう…
逃げ出した君を見失ってから
僕はずっとこうして秋の気配の中に
君を探しているんだ

いつまでも君だけに恋をする
そんな秋恋…なんて悲劇的な恋

君は誰の腕の中で今…
僕を思い出しているの?

9/20/2023, 11:41:42 AM

えぇ?なに?

何で笑うんだよぉ…

俺はいつだって真剣だろ?


もう一度…言ってあげる

大事にしたいのはお前だけ

ほら こっちにおいで

耳元で囁いてあげるから

大事にしたい…お前だけ

…愛してる


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