生まれた時に、初めて貰ったプレゼント
唯一では無いかもだけれど、一生付き合っていく相棒だ
---二作目---
別に、自分の名前には何の思入れもなかった
好きだとか、嫌いだとかも思ってなかった。
でも、あいつに名前を呼ばれると
なんだか自分の名前が、特別なものに感じられて
あいつに名前を呼ばれる、その瞬間は
ボクはボクの名前が大好きになるのだ
#私の名前
364作目
一周年記念まで...あと0日
夕暮れ時、カーテンの隙間からは
黄昏を眺める、貴方の横顔
その瞳は、一体何を見詰めているの?
---二作目---
何時も、貴方が居た
嬉しそうな顔、悲しそうな顔、怒った顔、真剣な顔。
色んな顔を浮かべる貴方が居た。
「...おい、さっきから視線が煩いぞ」
苦い顔をする貴方に言われて、自分がまた顔を見ていたことに気がついた。
最近こんな事が多い。
無意識に見てて、注意されて、謝って、許されて...それがココ最近のテンプレだ。
「ごめんごめん、別に意識して見てた気はなかったんだけど」
「ふーん...まぁいいが」
そう言って、貴方はそっぽを向いてしまった。
髪からそっと除く耳は、ほんのりと赤い。
...あーあ、
(臆病だなぁ...僕は)
想いを伝えられず、貴方の横顔を見つめることしか出来ない僕に、今日も溜め息が1つ零れた
#視線の先には
363作目
一周年記念まで...あと1日
唯一無二を、貴方はくれた
他の誰でもない自分に、貴方は唯一をくれた
もう、貴方のいない頃には戻れない
---二作目---
ボクだけだった
ずっと隣に居たいと思っていたのは
唯一無二だと思っていたのも
分かってた、
「あいつには、僕以外の誰かが居る」事を
分かってたはずなのに
どうしてこんなにも辛いのだろうか
#私だけ
362作目
一周年記念まで...あと2日
今でも、鮮明に蘇る
もう何処にも居ない、貴方と過ごした思い出が
---二作目---
貴方と出逢った日の事
貴方と笑いあった日の事
貴方と出かけた日の事
貴方と手を繋いだ日の事
貴方に告白した日の事
それから、それから
溢れだしてくる、貴方と過ごした日々の記憶。
今も時々思い出す
もう隣に居ない貴方の事を思い出すなんて
私は案外未練がましかったんだなぁ...
#遠い日の記憶
361作目
一周年記念まで...あと3日
神様が、今日はボロボロ泣いている
傘越しでも濡れてしまう程、泣いている
誰かの涙を、自分の涙で隠しているのかな
---二作目---
「ずっと、こんな時間が続けばいいのに」
月明かりの満ちた、静寂に包まれた穏やかな夜
こいつと一緒に空を見上げていたら、いつの間にか呟いていたらしい
「...どうして?」
そんな問いかけを聞いて、自分が言葉を発したのだと気がついた
どうして...っと言われても、無意識のうちだったから、その時の真意は分からない
けど
「いや...ただ、お前と一緒に、その...居られたらいいなとか...そう思ったから...」
そしたら、酷く驚いた顔をした後に、こいつはボクの肩に寄り掛かってきて
「そうだね」
なんて、溶けるような甘い声で呟いたんだ
#空を見上げて心に浮かんだこと
360作目
一周年記念まで...あと4日