霧夜

Open App
8/31/2023, 12:33:17 PM

俺は、周りが思うほど完璧な人間ではない。

僕の中にあるパズルのピースは、所々欠けていた。

そんな俺の欠けたピースを埋めてくれたのは

生意気な俺の後輩だった

#不完全な僕
44作目

8/30/2023, 1:56:00 PM



あいつがよく淹れる紅茶の香り
俺が前あいつにプレゼントした、薔薇の香水の香り

身体がどんなに疲れ切っていても、あいつに抱き着いて 
方に顔を埋めれば、身も心も癒えていくような感じがしたし抱き着くと、それがダイレクトに伝わって来て
俺はその感覚が凄く心地良かった。
そして何より、あいつが今近くにいると実感できて、安心できるからだ。

だから俺は、あいつの特有の匂いが好きだった。

#香水
43作目

8/29/2023, 10:34:51 AM

ただ、ずっと一緒に居て欲しい

一人にしないで欲しかった


一人は不安で、寂しい
一人の夜は、只々布団にうずくまることしか出来ないから



人肌の温もりを…一番安心できるお前の体温を、近くで感じていたいだけなのだ。

#言葉はいらない、ただ・・・
✳42作目

8/28/2023, 10:56:33 AM

※何時もより長めです
・発作、過呼吸表現アリ
・暗い




寂しい・辛い・苦しい・痛い・消えたい・死にたい

頭の中で様々な感情がぐるぐると渦巻く
呼吸がしづらくなって、静か過ぎる部屋に荒い呼吸音だけが響く
毛布を被っているはずなのに、身体は凍りつくような寒さに襲われている
定期的に来るこの発作、今回のは随分と酷かった

「カヒュ…ふっ…お、ちっ、け…はっ……カヒュッ…は、あぁ」

一向に収まらない。視界がぼやける、頭が痛い。
胸が苦しい、寒い、怖い。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

あたまのがぐちゃぐちゃになって、もうわけがわからない

……もう…嫌だッ……

ガチャ


その時、遠くで、微かに物音が聞こえた
身体が震える
何かが来る
怖い
不安になって、毛布を握りしめる力が一層強くなる

けれどその不安も、一瞬で、消えることになる

「…落ち着け……大丈夫…大丈夫だからな…」

安心できる声、空気感、特有の暖かな温もり


「怖かったな…苦しかったな…遅くなってごめんな…」

優しい言葉を投げかけてくれている。
丸まっている背中を優しく撫でてくれている。

俺の近くに、いつもは生意気で、年上の俺に敬語が使えなくて、
その癖して、俺が不安になっている時、必ず手を差し伸べて、暗い谷底から引き上げてくれる
優しいあいつが来てくれていた。

さっきまであった寂しさも、不安も、怖さも、段々和らいでいって

あいつ近くにいる、総認識できるだけで、俺は酷く安心できたんだ


#突然の君の訪問
✳41作目

8/27/2023, 11:37:41 AM

突然、雨が降ってきた

知らない街で一人、僕はそこに突っ立っていることしか出来なかった

もう全てが、どうでも良くなっていたから

雨に濡れて頭を冷やしたかった

「お前…大丈夫か?」

その瞬間、雨はピタリと止んでいた

#雨に佇む


Next