「さぁ冒険だ」
『やぁ⭐︎俺はトレジャーハンター・ジョーだ!今日はこの小さな国を探検するぞ!───おーーっと!こんなところに珍しい虫が!!』
『だが、ラムサール条約に違反するおそれがあるから捕まえるのはやめておくぞー!』
『ん……?おぉ!あんなところにキレイな石が!!』
(途中でわざとらしく転がってくる巨大な岩)
『危なーーーい!!!』
「ラムサール条約ねぇ……。というか、⬜︎⬜︎、どうしてこんなテレビ番組を?」「ぼーけん、ちたいから!」「へぇ。どこに行きたいの?」「こうえん!こうえんでぼーけんしゅるのー!」
「……というわけで!」「なんで自分まで……。」
「さぁ冒険だ!!!」
「宇宙やあの世を冒険したことのあるボク達ならどこへだって行ける!たとえそれが近所の公園であろうとも!!!」
「んー!れっちゅごーなのー!」
「⬜︎⬜︎、キミが探検隊の隊長なんだよね?」「ん!」
「ボクもみんなもこうえんにいきましゅ!」
「さて、公園はどっちだったかな〜?」
「あっち!」……公園は真逆の方向だ。いきなり先行きが読めない。大丈夫か?
「あっちでいいんだね?」「んー……。」
「やっぱりこっちにしゅる!」
奇跡的にあってるけど、不安だ……。
「次はどっち?」「あっちー!」「せいかーい!」
「しぇいかいいっちゃ、めんめ!」「ん?どうしてだい?」
「だってぼーけんだもん!」「なるほど……?」
「こーえんのほーにはねー、ゆきだるましゃんがいてねー、」
雪だるまは多分もう解けてなくなってると思うよ。
「あとねー、おはながいぱーいだったの!」
おちびを正しい道に誘導しながら、自分たちは公園へと向かった。
「ちゅいたー!こーえん!!」「やっと着いたねー!」
「公園には何かあるかなぁ?」「えとねー。」
「あ!みてみて!みのむししゃんいるー!」「本当だね!」
「だが、らむしゃーるじょうやくでめんめなのでちゅれてかえっちゃだめー!」「そっかー」
「他には何かないかな?」「んー……。」
「あ!はーとのかたちのいし!」「かわいいねぇ!」
「ニンゲンしゃんにあげる!」「ありがとう。」
「あとねあとねー、」何かを探しながらおちびは歩く。
「これ!」「ん?」「きれーなはっぱ!」
「⬛︎⬛︎ちゃんにあげるー!」「ありがとう!」
「おなかしゅいた!ぼーけん、おーちまい!」
「ニンゲンしゃん!」「?」「だっこ!」「はいはい。」
ちっちゃい冒険だった。でもちょっと楽しかった。
自分はおちびを抱っこして、まっすぐ家に帰った。
さて、お昼は何食べようか。
「一輪の花」
美しいあなたには、睡蓮の花を贈りましょう。
水面に映る睡蓮を。
気高いあなたには、黒い百合の花を贈りましょう。
光を纏う黒い百合を。
優しいあなたにはクローバーを贈りましょう。
素朴なクローバーを。
賢いあなたには、ロベリアを贈りましょう。
青く輝くロベリアを。
愛されているあなたには、アネモネを贈りましょう。
笑顔のようなアネモネを。
あなたには───どんな花を贈りましょう?
「魔法」
私、現在進行形で「マッドサイエンティスト」が出てくるお話を書いておりますが、同時に魔法使いの出てくるお話も頭の中にあるんですよね。だからどうしたという感じではありますが……。
個人的には魔法のある世界の雰囲気がすごく好きなので、そのうちここでも書けたらいいなぁと思っております。
ちなみに、私の名前「Frieden」はその話の登場人物の苗字から取りました。
それはさておき、せっかくなので私がだいぶ前に見た夢のお話でもいたしましょう。将来に不安を抱えている人のお薬になる、かもしれません……。
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夢の中の少女は、図書館で不安を募らせます。というのも、彼女には得意なことも、夢もなかったからです。
彼女は図書館にいた立派な魔法使い(ダンブルドア校長みたいな人でした)に話しかけます。「私には才能も夢もありません。どうすれば立派になれますか?」
すると魔法使いはこう答えます。
「知識を持ちなさい。知識は世界地図のようなもので、あればあるだけ世界が広がるのです。」
きっとその魔法使いは、色々なことを知ることによって世界が広がり、道も開ける。そういうことが言いたかったのだろうと今では思います。
なので、年齢も好みも関係なく、色んなことを知って、考えるようにすればきっと幸せになれるのでしょう。
だから皆さんも諦めないでくださいね!
「君と見た虹」
「ニンゲンしゃん!おしゃんぽ!いこ?」「寒いからまた今度じゃ駄目?」「やー!いまいくのーっ!」「⬜︎⬜︎、ニンゲンくんに無理をさせちゃいけないよ?」「むー!」
「……それじゃ、屋上に出てみる?」「おくじょ?」「うん、屋上。散歩の代わりになればいいけど。」「ん!おくじょ、いくー!」「今から上ろうか。」「いいねぇ!」
そうして自分たちは屋上へと上った。
「うわー!しゅごいね!おしょとがいぱーいなの!」「ボクもここに来たのは初めてだが、いい景色だね!」「……ちょっと雨降ってるけどな。」
「雨?……あ!あそこ!見て!」「わー!あれ、なーに?」「虹だよ!虹が出ているよ!ニンゲンくん!」「ニンゲンしゃん!にじ!きれい!!」「あぁ、綺麗だ。」
虹を見たのは久しぶりな気がする。
前見た時はマッドサイエンティストと一緒だったっけ。
……なんか懐かしいな。
「ボク、にじだいしゅき!にじ、じゅーとあるの?」「そのうち消えてしまうんだよ。残念だけどね。」「やーなの!」
「……あ!そうだ!」「んー?」
「アレを作ってみよう!」
数日後……。
「じゃじゃーん!完成したよ!」「キラキラ!きれいー!」
「これはサンキャッチャーといって、部屋の中に虹をたくさん作ることのできるものだよ!」「へー!」
「ほら、見てごらん!」「わ!にじ、いぱーい!」
「ありがと、⬛︎⬛︎ちゃ!」「どういたしまして!」
ふたりとも、楽しそうだ。
これからも、仲良くするんだよ。
「夜空を駆ける」
綺麗な雨。透明の雨。流星の雨。
ぜんぶぜんぶ降り注いで、世界は鏡になった。
全部が夜空になった世界で踊ろう、駆けよう。
どこへ、どこまで。どこまでも。
雨になった世界で歌おう、駆けよう。
どこまでも沈もう。
笑って、泣いて。
雨と星の世界の、雨になろう。星になろう。
おやすみなさい。