日向崎萱

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8/14/2023, 12:01:48 PM

自転車事故で入院してから数ヶ月。
トラウマばかりが募る。
けど、彼にはまた会いに行かなきゃ。
そのときにはまた、自転車に乗って。

8/13/2023, 11:43:53 PM

心の健康を害すのはいつもあなただった。
あなたにとって私は、利用されることしか知らない傀儡だった。
けれどあなたが知らないだけで、私には意思の分だけのただ一つの策があった。
首に紐を纏えば助かる。そんな策。

8/12/2023, 2:42:03 PM

どれだけ人を信じられなくても
どれだけ自分を嫌いになっても
君のことだけはどうしても嫌いになれない
君の音だけはあたたかいから

8/11/2023, 4:18:06 PM

ひまわり畑の真ん中に
麦わら帽子の影一つ
少女の小さな笑み一つ
3年前の真夏の日
昨日訪れた畑には
焼けて爛れた影一つ
ただ一つ小さな思い出
彼女はもうこの世にいない

......3年前、ここを焼き払って去っていった戦闘機のエンジン音を、私は一生忘れない。

8/10/2023, 2:18:27 PM

扉が開いた。列車を降りる。差し込む西日に影を伸ばされながら、ホームに出る。
無人駅。なんの変哲もない駅。まだきっと途中の駅。でもそれが、私にとっての終点である。
ああ、ここに降り立ってしまったということは、もう向こうには戻れないということ。
歩みに後悔が乗る。
一歩
また一歩と
全てにサヨナラをするその歩み。
もうこれ以上行けるお金は残ってないんだ。
そうして私は、生前の病を振り払うようにして、深呼吸を一つ。
孤独死を物語る無人駅から、
一歩
また一歩と
遠のいていく。
私を取り巻く全てにありがとうと伝えながら。

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