11/9/2023, 8:29:08 AM
きれいに切り分けたケーキを、ひとりでたべること
誰よりも優れた能力を、必要な場面で使わないこと
自分以外の誰かの幸せを、心から願うことができないこと
誰よりも大切な君のいない世界で、生きる意味を探すこと
『意味がないこと』
11/7/2023, 12:36:16 PM
あなたは珈琲が好きで、わたしは紅茶が好き
あなたは犬が好きで、わたしは猫が好き
あなたは夜更かしさんで、わたしは夜明け前に起きる
そんなあなたは、
紅茶の美味しいお店を知っていて、
雨に濡れた子猫をほおっておけないわたしを笑って抱きしめ、
朝早くに出かける私に、「いってらっしゃい」と言ってくれる。
かくいうわたしも、
毎朝一緒に珈琲を飲み、
道行く散歩犬を目で追うあなたを愛おしく思い、
毎日かかさず、「おやすみなさい」と書き残す。
『あなたとわたし』
11/7/2023, 8:19:42 AM
あのころの私は、
溢れてしまった弱い心を、打ち消してしまうほど
激しくうちつける雨がほしかった
けれど、
大切な人に降り注いで欲しいのは弱さを隠す雨じゃなくて
じんわりと浸透するように、
しおれた双葉がまた立ち上がれるように、
さんさんと、ただ
柔らかい雨を降らせたい
君を見ていたらそう思った
『柔らかい雨』
11/1/2023, 9:51:48 AM
だれもが思い描く
「こんな世界になったらいいのに。」
みんなのために ミンナノタメニ
思想 衝突 譲歩 犠牲 平和 幸福 理想___
だれかはこう言った
「あぁ、こんなはずじゃなかった。」
この世界はエゴでできている
わたしの理想郷は、わたしのエゴでできている
『理想郷』
10/27/2023, 5:48:40 PM
故郷から遠く離れた、異国を旅する
白い壁、窓辺に飾られた花が揺れる
穏やかな昼下がり バルコニーにて
ティーカップに映り込む、澄んだ空
紅茶の香りが、風にのって漂う
ふわり、ふわりと
『紅茶』