2/28/2026, 5:16:33 PM
立ち止まり、風を吸い込む。
よく慣れた匂い。
ゆっくり、肺から全て出し切ってしまうように吐き出す。
行く先へ、想いを巡らせる。
どんな景色が広がっているかな。
人々は、どんな服を着ているかな。
風は、鳥は、どんな音を奏でているかな。
華やかな街並みをそっと見守る、
澄んだ青空だといいな。
すっと顔を上げ、一歩を踏み出した。
〖遠くの街へ〗
2/24/2026, 4:26:21 PM
まず思い浮かべたのは
あたたかくて
ふわふわして
しろくてちいさい
触れるものに笑みを零れさすような
そんな姿
次に思い浮かべたのは
深い地中
戦いを生き抜く植物達の根
静かだが力強い
そんな姿
次を探そうとして思った
特別な存在を指す言葉じゃない
誰だって、何だってそうだと
〖小さな命〗
7/14/2025, 5:32:27 PM
青空が眩しい。
雲も、眩しい。
生き生きと生い茂る植物達。
賑やかな生き物の声。
太陽が、近くにいる。
じんわりと汗が滲む。
ぬるい風が通って、風鈴の音が響く。
口にくわえたアイスが溶けだしてくる。
部屋に戻れば涼しいと分かっているけれど、
もう少しだけ、ここにいたい。
〖夏〗
6/29/2025, 5:19:47 PM
静かな海の底。
ここでは、ただ穏やかに水が動いている。
水の重さに、少し窮屈に思う。
いつか、聞いたことがある。
海の上では、波というものが立っていて、
白く泡立ち、音がするらしい。
そこでは、水はとても軽やかに動き、
自在に形を変えるそうだ。
そんな訳ないよ。
だって、こんなに重たいのに。
自分にはとても縁のない話だわ、と思いながら
それでも少し波に思いを馳せ、顔を上げる。
水というのは、ほんのり青色なんだそうだ。
〖青く深く〗
6/19/2025, 4:30:23 PM
じめっとした空気が、鼻を掠めた。
なんだか懐かしい。
深く吸い込んだ。
ゆっくりと吐き出して、少し吸って、溜息になる。
空がにわかに暗くなる。
風が少し重たくなる。
ああ、これでやっと、
〖雨の香り、涙の跡〗