“好き嫌い”
すきなものはなーに?
えーっとねー!きいろいおはな!
じゃあ、きらいなものは?
とまときらい!だいきらい!!
小さい時は、好きなもの嫌いなもの、ちゃんと答えられた。
今は…よくわからない。
嫌いって言っちゃダメなんだよ、って気を使ってきた。
大好きって言ったら、面倒くさがられそうかなって、言わないできた。
上手に生きてきたと思っていたけど、結局は嘘つきなだけだったんだ。
今、私のまわりには、
私のことを大好きな人も、大嫌いな人もいない。
それは、幸せなのか不幸なのか…
“街”
人がいっぱいいて、ガヤガヤ騒々しくて、誰も知らない人ばかりで、誰も他人に興味がない、すれ違う人とも目が合わない!!
だから街は好きだ!
一方的に明るくて、単純に賑やかで、カラフルで、
歩くだけでわくわくする!
どんな格好で、どんなスタイルでも、何を言う人もいない
両手を挙げてスキップしながら歩いたって、誰の記憶にも残らない
自由!!これこそ自由!!
住まない街だからできる事
“やりたいこと”
何にもないんだ
そんな事を考えてる時間もない位
ただやることをやるだけの毎日
やりたいことをやろうとする時間は皆無
それがいまの生活
私は―孤独―だ
“朝日の温もり”
鳥のさえずりで目が覚める
いや覚めないようにまた目を閉じる
この時間が一番気持ちがいい
まどろみながら、鳥の声がやけにうるさく聞こえてくる
―起きたくない―
ちょうどカーテンとカーテンの隙間から眩しい光が入り私の顔を照らす
―うぅ………―
朝の光は否が応でも希望に満ちている
起きないと勿体ないよと言ってくる
それが朝日の力だ
“岐路”
岐路、キロ、きろ…
これまでいくつもの岐路を選択してきて、今の私がここに居る
もしパラレルワールドがあるのなら、そっちの自分を見てみたい
と思うのはみんな同じか…
正しい選択をしてきたつもりだが、努力が足りず今現在、思い描いた未来にはなっていない
でも、それこそがこの世界の私だったのだ
別次元の私は、あの時、あの岐路で、間違いの方だと思った選択をした方の自分が、実はその後、今の私が焦がれる自分になっているのかもしれない
要は、無い物ねだりなのだろう
今、
ここに意識のある自分が私であって、
パラレルワールドが有ろうが無かろうが、ここに居るのが私なのだ
コレが私なんだ
だから、
この私が心から納得できる人生を送っていきたい
私の選んできた選択が間違いなかったと、いつかこの世から消えてしまう時に、そう思えればいいじゃないか