“岐路”
岐路、キロ、きろ…
これまでいくつもの岐路を選択してきて、今の私がここに居る
もしパラレルワールドがあるのなら、そっちの自分を見てみたい
と思うのはみんな同じか…
正しい選択をしてきたつもりだが、努力が足りず今現在、思い描いた未来にはなっていない
でも、それこそがこの世界の私だったのだ
別次元の私は、あの時、あの岐路で、間違いの方だと思った選択をした方の自分が、実はその後、今の私が焦がれる自分になっているのかもしれない
要は、無い物ねだりなのだろう
今、
ここに意識のある自分が私であって、
パラレルワールドが有ろうが無かろうが、ここに居るのが私なのだ
コレが私なんだ
だから、
この私が心から納得できる人生を送っていきたい
私の選んできた選択が間違いなかったと、いつかこの世から消えてしまう時に、そう思えればいいじゃないか
“最悪”
サイアク…
今日はほんとに最悪な一日だった
朝からほんとツイてないことばっか
でも、最後に、
一日の終わりに、ビールをもらった
こいつがほんとに美味かった!!
それだけで、「最悪」が「最高」に!
私は簡単だ!
“誰にも言えない秘密”
この世の中に、秘密の無い人なんているのだろうか―
私にはたくさんの秘密がある。
もちろん、秘密なのだから誰にも言わない。
秘密のある毎日は楽しい。
それを隠している事で勝手に優越感に浸ることができる。
だれかと共有するつもりもない。
だって、それこそが「秘密」なのだから。
“狭い部屋”
セマイヘヤ…
ココハドコ?
薄暗く、窓はない
いや、天窓があるか
そこから月明かりだけ差し込んでいる
冷たい床の上に私は膝を抱え座っている
部屋にはナニモナイ
ココハドコかな
寒いから早くあたたかくなればイイナ
“失恋”
終わりはやってくる
どんなことにも
さすがにもうそれはわかった
だからもう、踏み込まない
失恋だけはもう懲り懲りだ
終わらないと自信を持っていた私はもういない
今はもう、始まる前に終わりが視える…
無理だ
もう私には、あの壁は越えられない
だから、このまま、平穏に、心揺さぶられないように、高ぶることのないように