“天国と地獄”
運動会!
この躍動する音楽が、記憶を瞬時に甦らせ、ドキドキハラハラを思い出させる。
特に思い出すは、リレー戦!
どうしてあんなに速く走れるのか
あんな風に走れたら気持ち良いだろうな
追いつけ!追い抜け!
自分には到底できない神技だと思っていた
私は今、それよりはるかに速い彼らの背中に乗り、天国と地獄を繰り返している
“月に願いを”
お月さま
もし願いを1つ叶えて下さるのならば
また、あの頃に戻して下さい
あの、愛に満ち溢れた日々に
どうかどうか
こんなに荒んでしまった私になる前の私の日々に
“降り止まない雨”
いつからだろうか
私の心の中には
降り止まない雨がずっと降っている
ザーザーザー…
かなり、大雨のような
シトシトジメジメした雨のような…
兎に角、薄暗い曇り空の中、
ずっと雨が降り続いている
晴れはいつくるのだろうか…
誰にも気づかれてはいない
誰にも気づいて欲しくはない
こんな私には
雨の降り続いている私の心を見てほしくない
でも、降り止まないのだ
私一人ではきっと…
“また明日”
「また」
があるって、なんか、単純に嬉しい。
しかもそれが、すぐ「明日」に。
何の疑問もなく明日を約束できるなんて、なんて幸せなことだろう!
今は素直にそう想う…
今は、誰にも約束されない「明日」のが多いからね…
都合のいい「またね」は増えたしね…
でもやっぱり、「また明日ね!」って、
また、大きな笑顔で言われてみたいな♪
そしたら私も同じ言葉を、
とびきりの笑顔で、
大きく手を振って言ってあげるよ!
“透明”
透明なガラスの向こうで
悠然と泳ぐ魚達
巨大なガラス1枚の向こうは
海の一部を切り取った世界が広がっている
ああ なんて美しいのか…
魚達は私をどう見ているの?
透明な向こう側からは、薄黒く濁った私が見えているはず
でも、魚たちは何も言わない
気にも止めないだろう
自分達の美しさをひけらかすこともない
ただ、悠然とそこに居るだけ