（夜景）
いこう　黒を眺めに　黒を納めに　日が沈んでから　夜景の薫りを嗅ぎに　今夜は朔げつ

（カレンダー）
　

◯　☆　△を、数字の横に書く、シールははらない。今年のカレンダーの、その次は何になるだろうか。この前、お土産で、買ってきたらよかった気がする。時期的にギフトで送りやすいタイミングのかたはいないなぁ。カレンダーって。

（開けないLine）


昨日仕事のデータを全部消してしまった。
私は大きな罪を犯した。反省している。とても反省している。けれど！
今目の前にある私のスマホの着信音が鳴り止まない。開こうにも開けないLine。その後、職場でみっしりお叱りを受けた。ただ、1年経った今でも私はあの時の上司のLineを開けられていない。

（香水）

朕にその香水を売ってくれぬか

この声は、

この香りは、

わずかな記憶を結びつけ、物語を紡ぐ

突然、誰かわからない人が家へ来た。
彼は私の昔の同級生だと言う。
だがしかし、彼の言う名前の男の子はボサボサの髪で少し太った子だという記憶があった。
今目の前にいるのは、そんな面影のない、サラサラ髪にスラリとした体型のイケメンだ。
突然の君の訪問。
これから大きな嵐に巻き込まれるなんてことは思いもしなかった。