『二人だけの秘密』
私とあなた
あなたと私
心の中に二人いる
私のことを一番よく知っているのはあなた
24時間365日
私の声を聞いている
私の痛みを感じている
私の焦り
私の悲しみ
私の怒り
私の怠惰
私の嫉妬
私の憎しみ
私の悔しさ
私の羞恥心
私の虚しさ
私の寂しさ
私の劣等感
私の無力感
私の孤独感
全部をまるごと知っているのは
もう一人の私である あなただけ
誰かが言った
死ぬ時はみんな一人だと
でも本当は
二人なのでは
もう一人の私である あなたと私の
あなたのことが大好きで
大信頼を持っているのならば
二人が深い絆で結ばれているのならば
死は、朝日を臨む夕陽のように
新しい生への旅立ちとなるのではないだろうか
二人だけの荘厳な景色を
二人だけの秘密を
だから、私はあなたを大切にしよう
『楽園』
楽園なんて存在するのかな
幻のように儚く聞こえる
でも今の私には、もしも楽園で過ごせたなら、
どんなにか幸せだろう
なんて、ぼんやりと憧れてしまう
そういえば、『楽』という字には、
「たのしい」と、「らく」の二つの意味がある
同じ漢字なのに、意味合いが大分異なる気がするのは、
不思議だなぁ
考えてみると、
「楽な人生」よりも、「楽しい人生」を、
私は歩みたいかもしれない
私にとって、幸せは、
楽であることよりも、楽しいこと
じゃあ、楽園って、どっちなんだろう?
人生を楽しくするには?
今、私には何ができるのだろう?
もしも、自分の人生を、
心から楽しむことができたのなら、
その時、私が生きているその場所が、紛れもなく
「楽園」となるんだろうな
今、生きているこの瞬間を、楽園のように
楽しめるように
今の私にできることを
ひとつひとつ、大事にしていきたいな
『夢見る心』
『バカみたい』
“生きたくない”のと “死にたい“とは、
似ているようで まったく違う
“生きるのを辞めたい” のと “死にたい”のも、また
遠く離れているのだろう
生きるのを辞めたいなんて
思っていたとしても
病院で、少し指摘されたくらいで
動揺したり、落ち込んだり、
健康を願ってしまうのは
やっぱり、心のどこかで “生きたい”って
思ってるからなんだろうな
バカみたいって
鼻で笑っちゃう
心の中は、シロクロつけて
固定化することはできなくて
いつでも、そこはグラデーションの世界で
“生きたい”から“死にたい”まで
微妙な多彩な色合いが、オーロラみたいに
波打ってるんだ、きっと
バカみたい じゃなくて
ウソみたいな人生を歩みたいな
微妙な多彩な色彩の中の一色、一瞬の心
それだけで、人生を「こうだ」と 決めつけて
もう後戻りできないかのように
がんじがらめに 固定するんじゃなくて
たまには、オーロラを眺めるように
人生の色彩を眺めてみようかな
バカみたいから
ウソみたいに
近づけるように
揺れる 多彩なグラデーションのカーテンを
重ね合わせて
『欲望』
何もしたくない
変わりたくない
変わらないでほしい
だけど、このままが永遠に続くのも嫌
何も考えたくない
何も決めたくない
ずっと眠っていたい
自動的に目的地に辿り着いて欲しい
ときに揺らぎ、ときに窒息し
触れることすらできない心
わたしがわたしだと確認できる感覚
自然と湧いてくる人間らしい感情
何があっても崩れることのない安心感…
私が欲し、望むもの