水月凜大(みなつきりお)

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11/17/2023, 6:51:05 PM

『冬になったら』


冬になったら、
大好きな暖かいコートに身を包み
友達からもらった手袋をはめ、
お気に入りのマフラーを巻いて 
浮き足立つ 赤と緑のキラキラした街に
颯爽と出掛けよう


冬になったら、
口元にそっと手を当てて 
やさしく息を吐き、
もくもくと白くなった 私の生きてる証を
見つめよう


冬になったら、
眠い目をこすりながら
勇気を出して、布団から飛び出し
春が来るのを疑わぬよう
朝日を眺めよう


冬になったら、
一年の中で
一番空気の澄んだ
夜空に浮かぶ
美しい月を

絵本をめくるように
祈りを込めて
じっくり仰ぎ見よう


あぁ 冬が来るのが
待ち遠しい

6/4/2023, 12:05:57 PM

『狭い部屋』

生まれる時も、死ぬ時も
狭い部屋で十分

一畳あれば、大抵収まる

狭い部屋から始まって
狭い部屋で終わるんだ


狭い部屋と狭い部屋の間には、
その人それぞれの
海や山、川や谷、田園、花などの
自然、それから街が、
物語が、大きな世界が溢れていく


大きく、せかいに広がった風呂敷は
また、最後にはきちんと、端を揃えて折りたたんで
こころのポッケに仕舞い込み
このほしに、一礼するんだ

5/26/2023, 6:52:24 PM

『月に願いを』


光を照らし輝く太陽は、生命力そのもののよう

朝という時間、それ自体に
生きとし生けるものたちを生み出すような
動的なエネルギーが満ちている


対する夜は、静かに、内側をじっと見つめるような
静的なエネルギーを宿している

闇夜に煌めく月は、生きとし生けるものたちに
慈愛を注ぐ 母性そのもののよう


だから今夜は、
子どもが お母さんに抱きつくみたいに
月に願いを 聞いてもらおう


朝と夜の価値は等しい
同じように
生と死の重さも等しい

月に願いを
月に願いを
月に願いを

どんな朝を過ごすかで
どんな夜になるかが決まり
どんな夜を過ごすかで
どんな朝が来るかも
決まるのだ

朝と夜は ひそかに繋がっている

だから、月にお願いしよう

希望の朝が来るように
勇気の夜を過ごせるように

5/12/2023, 6:48:18 PM

『子供のままで』

5/6/2023, 7:30:58 PM

『明日世界がなくなるとしたら、何を願おう。』


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