『静かな終わり』
出会えてよかった
きみの声に耳を傾け
信じて
認めて
ほめて
強く手をにぎり
全肯定する
はなさない
大丈夫
変わらない
ずっと続く
しあわせすぎたから
気がつかなかった
当然?
仕方がない?
ちがう
僕は
見ようとしなかった
言われなければ
気がつかなかった
気づいてしまったんだ
僕は
僕を
許さない
ごめん
ありがとう
『灯火を囲んで』
五感を感じる
炎のゆらめき
あたたかく
やさしく
そして 強い
目にうつる炎
いろいろな形
いろいろな色
炎のゆらめき
ただボーっとながめる
ずっと見ていても飽きない
いつまでも見ていられる
煙の香り
燃やす木の種類によって
感じる違う香り
こんな香りがするんだ
薪をくべる
素手でふれる
かたくて
ザラザラ
なのに
しっとりとした質感
薪がはぜるとき
バチバチ
チリチリ
突然
パン!と
火の粉が舞う
炎で
マシュマロを焼く
トロリととけて
とても甘くて
なんかやさしい味
炎を囲むと
余計なこと考えなくなる
なぜか自然と素直な気持ちになれる
「あなたのしたいことはなんですか」
『キンモクセイ』
秋の訪れを知らせる
甘い香り
なにか
わからない記憶と
心のざわめき
悲しくて
切なくて
さびしくて
好きなのに
ちょっと苦手
あー
またこの季節が
きたんだな
『行かないでと、願ったのに』
あいつがわたしに
電話をかけてくるなんて
すごく弱気な声だったんだ
きっと何かあったんだよ
よっぽどのことが
ごめん
わたし 行かなくちゃ
話を聞いてあげなくちゃ
あいつたすけられるの
わたしだけだから
あいつ元気になったら
ちゃんともどってくるから
わかった
ほんとは 行ってほしくなかったけど
ほんとは ここに残ってほしかったけど
力づくでも とめることはできたけど
困ってるともだちを
たとえそれが…
ほうっておくような人間であってほしくないし
そういう君を誇りにおもう
信じてるから
早く行ってあげなよ
『秘密の標本』
理由はなかった
理由なんて必要なかった
どうしてだろう
はじめて会った時からずっと
あなたの笑顔が
わたしをしあわせにしてくれた
元気にしてくれた
力をくれた
ともだちとふざけてる時の笑顔
走ってる時の笑顔
つらそそうな時の笑顔
隣にいる時の笑顔
ただ見ているだけでよかった
あなたの見せてくれる笑顔は
わたしにとってぜんぶすばらしい