『キンモクセイ』
秋の訪れを知らせる
甘い香り
なにか
わからない記憶と
心のざわめき
悲しくて
切なくて
さびしくて
好きなのに
ちょっと苦手
あー
またこの季節が
きたんだな
『行かないでと、願ったのに』
あいつがわたしに
電話をかけてくるなんて
すごく弱気な声だったんだ
きっと何かあったんだよ
よっぽどのことが
ごめん
わたし 行かなくちゃ
話を聞いてあげなくちゃ
あいつたすけられるの
わたしだけだから
あいつ元気になったら
ちゃんともどってくるから
わかった
ほんとは 行ってほしくなかったけど
ほんとは ここに残ってほしかったけど
力づくでも とめることはできたけど
困ってるともだちを
たとえそれが…
ほうっておくような人間であってほしくないし
そういう君を誇りにおもう
信じてるから
早く行ってあげなよ
『秘密の標本』
理由はなかった
理由なんて必要なかった
どうしてだろう
はじめて会った時からずっと
あなたの笑顔が
わたしをしあわせにしてくれた
元気にしてくれた
力をくれた
ともだちとふざけてる時の笑顔
走ってる時の笑顔
つらそそうな時の笑顔
隣にいる時の笑顔
ただ見ているだけでよかった
あなたの見せてくれる笑顔は
わたしにとってぜんぶすばらしい
『そして、』
シークヮーサーってなによ
甘酸っぱくて爽やかな香りに
2人でどハマり
今日 なに飲む?
シークヮーサー
手袋忘れた
いーよ 片手で
そっちのほうが
片っぽしあわせ
だね
こんなところに
ギターが⁈
なんで出すんだ!
ギター弾きながら
鼻歌 おしゃべり
なんか
見た目 スゴくね
うまれてはじめての
イカスミスパゲッティ
美味しすぎて
2人で混乱
またね
あしたね
次はなにする
どこいこっか
家ついたら
LINEしよ
オウケイ!
その日
あなたはいなくなった
そして、
わたしは
笑わなくなった
『おもてなし』
お持て成し
その人は
わたしのことを家族と同じように
大切にしてくれました
わたしに余計な気遣いをさせないよう
ゆっくりと安心して過ごせるよう
そっと寄り添ってくれました
そのあなたの優しい心遣いを
とてもうれしく
とてもしあわせと感じます
表なし
わたしも
あなたのような人に
なりたいです