『台風が過ぎ去って』
台風は波にはじまり 波におわるという
まだ遠くで起きてること
風も感じないし
海も穏やか
空は美しい朝焼けにつつまれてている
まだ風は感じないけど
穏やかな海面が動き始めてる
確実に近づいている
ぐるぐるとした風が
大小さまざまな波を運んでくる
いろいろな方向からうねりがやってきて
重なり合う
砕け散る
台風の渦の中
うねりが静まるのを待つ
何もしない
ただ待つ
雨が止んだ
空は青く 清々しい
荒れた海はまだうねりがのこる
いつもの穏やかな海がもどるまで
あと少し
『ひとりきり』
一緒にたたかうと誓ったともだちを
ひとりきりにしてしまった
いまいる場所に
わたしはひとりかもしれないけど
ともだちがいる場所に
わたしはもういることはできないけど
誓った言葉にウソはない
一緒にたたかうことはできる
ともだちをたすけることもできる
いまここにわたしは一人でいるだけ
ただ それだけ
わたしは まだ前に進むんだ
『Red,Green,Blue』
光の三原色
赤と青をまぜると紫
赤と緑をまぜると黄色
緑と青をまぜると水色
ぜんぶまぜると白
どんどん明るくなっていく
色の作り方はわかってる
まざりあう強さを変えることで
さまざまな色を作ることができる
一つ一つの色がはなつ美しさ、輝きという誇り
その一つ一つがまざりあうことでできる無限の可能性
多彩な色を楽しむ
『フィルター』
街を歩いていると
フィルターが落ちていた
自分のじゃない
誰かのフィルター
拾った
自分のフィルターを外して
誰かのフィルターをのぞいてみた
自分が見ている世界とぜんぜん違う
驚いた
世界はこんなふうに見えるんだ
少しだけ未来のことを考えてみた
『仲間になれなくて』
いつも明るく笑顔でいる
興味のない話題にもがんばってついていく
嫌われたくないから言いたいことはガマンする
みんなに合わせて見た目を変えてみる
あー つかれたな
これってほんとの自分じゃない
わたしは自分らしく生きていく
言葉がなくても自分のことをわかってくれるのが仲間