過ぎ去った日々に思いを馳せる
深海にゆっくりと沈んでいくような感覚で
とても綺麗な人生ではなかった
多くの人と出会うことはできたけれど
その分多くの人と別れてしまった
ただ疎遠になっただけだったり
喧嘩をしてそのまま霞のように消えてしまったり
なんとなく過ごした日々は
とうに思い出になってしまった
きっと今過ごしているこの時間も
いつか思い出となって淡く溶けていってしまう
一本の蝋燭が燃え尽きるまで
ただぼんやりと火を眺めているだけ
そんな人生だと思う
いままでもそうで
これからもきっとそうだ
音楽を聴きながら
なんとなく煙草を吸う
ジョニーウォーカーのレッドラベルを
ロックで少しずつ
ふと窓を開けて
夜空の寂しさを指先で撫でる
生きている実感を鮮明に感じるために
私はずっと
変わらないまま
深海の底から抜け出せないまま
イソギンチャクと揺蕩いながら
夕暮れと夜明けを待っている
月が私を優しく包み込む
夜の端っこで夢を見る
絶えず働く信号機
気づけば根元まで燃え尽きた煙草
タクシーばかりが道路を走る
うたた寝をする街灯の下で
自分の影とバレエを踊る
少し遠くの空の色は
名残惜しそうな深紅の霞
このままここで
抱かれたままで
愛されたままで
小さく息をしていたい
夢の中奇妙な街の中でただ
心惹かれた物憂げな空
夕暮れの街の中
公園の子供の喧騒が
ブランコの軋む音と合わさって
郷愁のハーモニーを奏でている
丘の上から眺めるCityscape
この世界が生きている様を表している
下に見える豆つぶの人々
一つ一つに小さな命
一番星のように煌めいている
眩しくて目を閉じる
私自身も生きていると感じさせられた
なんでもない今日という一日の話
夜が居場所だった私に
声をかけてくれたのは
太陽みたいな笑顔のあんただった
日陰の存在を知りながらも
なお燦々と輝くあんただった
私の人生は大きく変わった
スポットライトを急に浴びて
そりゃあびっくりしたけど
闇の中だけが全てじゃないって教えてくれたから
今私は朝も昼も夜も
大好きなんだと思うんだ
ありがとう