現実というのは
どうしようもなく非情だ
パズルのピースが違う位置にはまっていても
何事もなかったかのように先へ進んでしまう
全くミスのなく綺麗なパズルを完成させられる人は
砂漠の砂粒の一つくらいに
探すことすら難しいほどいないだろう
でも
習字を完璧に書けなくたって
味のある字を書ける人がいる
ミロのヴィーナスのように
完璧じゃなくたって
美しいものは世界にたくさんあるんだ
自分が愛せる不完全な友人やものごとに出会えた時
私の心は愛情で満たされていく
溢れる気持ちを
大切な友人や仲間に向けて
そしてお互いに信号を送りあって
私の世界というネットワークは発展していくのだろう
1000年先も世界はあるのかな?
なんて私は絶対に知ることのできない未来を想像してみたりする。
根っからの懐古主義者だけど、遥か彼方の未来で人間讃歌を味わいたくもなる。
ブランコ
あなたを待っている
あの日過ごした時間から
いつになっても変わらずに
前に後ろに揺れながら
孤独の夜でも眠らずに
ずっとあなたを待っている
あの日
輝くあなたの笑顔
決して忘れることはなく
ずっとあなたを待っている
人生という旅に歩き疲れた。もう、何もしたくない。
心が死んでしまって、夢を見られなくなってしまった。幾星霜と歩き続けて、たどり着いたのは小さな砂浜。あたりには古びた小さな小屋と、色あせたコンクリートの狭い道路。手すりが錆びた階段を下ってさらさらとした砂に足を取られまいと慎重に歩く。海の方へ向かうにつれて、波音がだんだんと存在感を増してくる。左右に軽く揺れながら、とうとう波に足をすくわれる一歩手前までたどり着いた。階段からわずか一分の旅ですら、こんなにも息をしなくてはいけないのだなと、つくづく自分に嫌気が差す。ゆっくりと息を吐きながら、世界の理に自然と調和するように、深く腰を下ろす。沖に見える不揃いの岩たちは波に揉まれ、ウミドリは悲しそうに長く鳴いて、水平線の向こうに消えていく。中途半端な強さの雨が波音と混ざって音楽を作っている。雲で満たされた薄灰色の味気のない空が、ただ続いていく時間を象徴している。今私は、世界の歯車としてここにいるような気分だ。何も考えず、ただ押し寄せては引いていく波を眺めながら、無意識に呼吸のリズムを合わせ、私自身へダイブする。「夜の空を見て、夢想いながら、海へと沈む。」気づけばいつもそこにあった私の心象風景を、今、目の前の現実と重ねる。私の中身と世界をリンクさせる。夢と現実を融合させる。あの優しい海へ、ゆっくりと沈んでいく。私の旅は、ここでおしまい。