1年を振り返って
3階病棟 杉原華緒
看護師として働かせていただきもうすぐ1年が経とうとしています。私は3階病棟にて手術看護や点滴治療、今後の方向性の決定など未熟ながらに先輩方に助けられながら日々頑張っています。その中で特に印象に残ったこと、学んだことについて発表していきます。脳梗塞にて入院され、認知症がありベッドに臥床していることが難しく、すぐに起き上がってしまい、ふらつきもあるため、センサーマットにて対応、車椅子に乗って看護師のそばで見守りをしている方でした。日々のコミュニケーションの中では、「どうして私は悪いことしてないのにここに閉じ込めておくの」という発言が聞かれました。私は、その発言を聞き非言語的コミュニケーションをしながら、傾聴と入院している理由について話しました。しかし、なかなか理解してもらうことは難しく何度も同じ発言があかりました。私はどうしたら良いのだろうと思い、一旦デイルームへ移動し、落ち着いた環境へ変えてみようと考えました。その後、病気に対する思いや過去の家族との出来事についてたくさん話し下さいました。コミュニケーションでは、カルテ上だけではわからない患者の思いを知ることができるとても大切なものだと学ぶことができました。
患者さんと話をする時間というのは他の業務があるため、中々作ることが難しくなっています。ですが、少しでも患者さんのベッドサイドへ行き話を聞いたり、手を止め視線を合わせてのコミュニケーションを意識しています。
私たちにとって患者さんは多くの中の1人でありますが、患者さんにとってその日の受け持ち看護師はたった1人の存在にすぎません。だからこそ、日々の関わりを大切にし、話しかけやすい、相談したいと思ってもらえるような看護師になりたいです。