10/28/2022, 2:41:31 AM
2日も前から悩んで決めたスカートの裾のほつれををみつけて眺め続けても、ぬるく苦くなった紅茶にミルクと砂糖を入れても、ずっと苦いまま、ほつれたまま、ただ紅茶は本当に紅いことを知っているだけ
『紅茶の香り』
10/27/2022, 8:17:43 AM
ずっと辟易してた愛とかいう言葉をこんなふうに、必死になって伝えんとして、悩んでもだえて、確かめ合いたいだなんてそんな、全くこんな日が来ようとは
『愛言葉』
10/26/2022, 9:37:43 AM
あなたの顔を知らないまま、ときどき話して、もう2年くらいは経つのだけれど、仮にあなたをお祭りに誘って、仮に花火があがったとして、仮にたくさん顔を見て話したとして、仮に手を繋いで笑いあったとして、仮にそれが夢だったとして、電気信号でときどき繋がっていたことだけが本当だったとして、あなたのことを友達と呼んでもいいのか、まだ決めかねているから
『友達』
10/22/2022, 2:15:09 AM
樹木のように沈黙を貫いて、言葉を閉じ込めておいたぶん、もう言えなくなってしまったことが、きっとたくさんあって、それをもう思い出すことも、たぶんもうない
『声が枯れるまで』
10/20/2022, 3:53:46 PM
ミルクティーと蔦の絡まる昼間の浴室の窓から
『始まりはいつも』