うろ覚えになってしまった曲が地面の上にあるかもしれないので下を向いて歩くと水たまりの中に半透明の青い空が映っていて何もかも小さくなってしまえばいいのにと思った
『秋晴れ』

的を皆中するように、すべてを射抜くような眼をした人だった
『鋭い眼差し』

帰りに寄り道をして、陳列棚の瓶に入ったメープルシロップを見るのが好きだ。ずらりと並んだ瓶にとろりと透き通った琥珀色のシロップがきっかりと充填されている。
『放課後』

カビが生える前に取り替えておいてね、と言うのを取っておく間にいなくなってしまった
『カーテン』

握り返した感触を覚えていて
『力を込めて』