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5/30/2023, 4:46:20 AM

「また会おうね」の一言で
春ごと終わりにしてしまった
控えめに差し込まれる日々を理由に
夏はこんなにも明るい けれど
あのあかね色の頬が恋しい
ただ「うん」と頷くあの頬がくるしい

5/19/2023, 9:33:13 AM

ヒコーキ乗ったときに出てくるナッツ
あれうまいよなとか
そんなことを話してたような
そこから何が始まったとも言えないけれど
最初の手土産はナッツになった
ヒコーキの話なんてすっかり忘れて
ああ俺これ好きなんだわとか言って
喜んでついばんでいたような
それからどうなったかなんて
特筆することもないけれど
成田からフランクフルトへ向かう便で
席についてすぐ来たそれをつまみ
やっぱこれうめーよなとか
独り言にしてはでかいつぶやきを
隣で聞きながら目を閉じた

5/12/2023, 8:03:43 PM

どうしてだろうな
どうしてお前なんだろうな
お前じゃなきゃいけないなんて
とても俺からは言えないけれど
たとえばあの日の太陽が
熱すぎたせいとか言えればいいな
俺の身はとっくに消し炭で
砕けて消えちまいそうなんだよ

ぶん殴って欲しかったんだよ
そのまま全部終わりにして
初めから何もなかったことに
優しさとか赦しとか
後悔とかなんとかかんとか
全部全部ぐちゃまぜなんだよ
見張っててもらってもこれなんだよ
どうして俺だけが
子供部屋から出られないままなんだよ

5/11/2023, 2:33:04 PM

愛によく似た暴力で
死を招き入れる君だから
源の叫びさえ聞こえてしまうの
裸体をぶつけて谷に堕ちても
神に罰を。と歌ってしまうの

4/22/2023, 6:32:35 AM

その先に何があるかなんて
わからなくていいの
感じるものはそれぞれ違うから
だけど正解は確かにあって
それは例えばソラシドレ
ドレミファソにはないこの頂
この響きにこそ悦びがあって
ここでしずかに余韻に浸る
そこからは芯はなくさず
ポツンポツンと音を紡ぐの
雫を落とすように

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