シロツメ ナナシ

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11/13/2025, 6:30:28 AM

『心の迷路』


―――夢を見た


私は珍しく心地よく
眠りについていたはずなのに

ここは……怖い

まるで広い神社の中
建物の中には和室が広がっていて
私はそこで寝そべっていた

特に暑い寒いはないが
周りはなんだか、
夕焼けと言うには赤すぎる
暗くはあるが見えないわけじゃない

それがまた余計に怖く感じさせる

知らない人達がその輪の中で
和気あいあいと話をしていた

辺りを見渡すと
友人知人がいるのに気が付いた

さあ、そろそろ帰ろうか

そういった次の瞬間
雷がなった
それも、驚くほど眩しく真っ赤な雷
それと同時に
自分以外全ての人が止まった
誰も動かない、蝋人形のようだった

少しすると、
友人たちだけ動きだした
だが……様子がおかしい
ハイライトが消えている
といえばいいだろうか
まるで覇気がない……


―――今ごろ気づいた
この部屋のような場所の
中央正面に突如現れる木製の戸

……こんなのあったっけ?
いや……雷と同時に出現した?

その奥には、
何かを祈るような、
祈祷師のような人が数人、
あらゆる道具を用いて、
祈りを捧げていた

友人たちはその前に座り
祈りを始め、土下座を始め、
体から紫色の煙のようなものがではじめ
ゆっくりゆっくりと、
1人の祈祷師が持つ
大きめの鏡の中に吸い込まれて行った

そんな光景を目の当たりにした私は
声を出すほど怖かったのに
声は出ない……、足も動かない……、
周りの人達も動かない……、
祈祷師たちは ただただ祈りを続け……、

何も出来ない私は……
急激に意識が無くなっていき…
膝をつき……倒れ、
…遠のいて行ってるのがわかった……


ここが夢の世界だとわかってる
自覚がある

なのに……意識が無くなる……


きっと……




目がさめれば……




べっどの………




―――――――――


――――――


―――




目が覚めたそこは


あの神社のような部屋の中―――



!?
ゆめから……覚めない!?

怖くなった……

辺りを見渡すと、
さっき動かなくなったはずの
知らない人達が何事も無かったかのように
和気あいあいと談笑をしていた


さあ、そろそろ帰ろうか

!?

さっき、
鏡に吸い込まれて行ったはずの
友人たちが何事も無かったかのように
そこにいた―――


夢の中の夢……
夢や妄想だから
いくら自由が効くと言っても
ちょっと心への負担が大きい……

この様子が全くおなじすぎて
私はすぐに勘づいた

これは……ループする夢だと

だけど、
あまりにそのループ時間が短すぎる
もしこの夢から覚めるには
あんな少ない情報や
短い時間とこの環境から
ヒントを見つけていかなければならないのか?

様子見と思って、
私は自由が効くうちに動き回った
早くしないと、
またあの赤い雷が来るかもしれない
辺りを見渡すと、
戸はあった
そうか、これは最初からあったのか
周りを見てなかったから
気が付かなかっただけだったんだ

だがそこからすぐだった

満足に探索もできないうちに
赤い雷が鳴った

前回と同じように、
周りの人達は止まり、
友人たちは目のハイライトが消えていた
自分の体の自由は効くが
なんだか体が重い……

中央正面に現れた
祈祷師たち
謎の言葉を唱えながら、
また祈りを捧げている
特別に害を与えるつもりは無いようだが
気味が悪いことに変わりはない

今回は探索を中心にした
様子見をしようとおもい、
入れるところまで足を踏み入れる

祈祷師たちの部屋に入ると
呪術だろうか?その魔力のようなものが纏った部屋に入った途端、体が気持ち悪い、重くなる……。
部屋には特に何も無い……
奥の上の方に覗き窓のようなものが
横に長くあるので覗いて見たが、
そこから見た外の世界は真っ白だった

祈祷師たちにはあまり近づけなかった
顔は認識できない、影のような、
口と鼻だけがあるような感じだった

友人たちは前回と同じように
祈りを捧げ、土下座を始め、
体から紫色の煙がではじめ、
またゆっくりとゆっくりと、
1人の祈祷師が持つ
大きめの鏡の中に吸い込まれて行った……


……次は自分の番だ
そう思ったと同時に、ガクッとなった
急激に意識が無くなっていき
ゆっくりゆっくりと、
また遠のいて行った……


―――――――――


――――――


―――



…………ん


……目を……覚ました

今度はちゃんと目を覚ました


寝覚めは当然最悪

まだ仕事にも出てないのに
帰りたい……と、思うほどには
心が疲弊していた



そして、
本当に辛いのは……ある意味ここから

夢を見ない日もあるが
私が夢を見る時と言うのは、
必ずこの「出られない夢」……
この短いループする夢なのだ

夢は心の
深層心理を表すと言われてるらしいが
わたしはどうやら……
酷い迷子になってるらしい

だが言い換えれば
この短い夢の中に、
私の心の迷いのヒントがあると言うこと

情報はまだ少ないけど、
ひとつ、またひとつと、
時間をかけて、その細かい部分や
小さな変化を見つけていく。


……行こう、応えはあるはず

私の本能が 私の理性に
何かを伝えたくて仕方ないんだ

さがそう、探し続けよう
その答えが見つかるまで、
私は私と
向き合い続けていかなきゃ―――


〜シロツメ ナナシ〜

11/12/2025, 5:50:28 AM

『ティーカップ』


使ったことある?

「無い(即答)」

ですよね〜

   〜シロツメクロツメ雑談会〜


「厳密には無くはないけど
 それもなんかたまたま行った
 ちょっといいご飯屋さんの
 最後のコーヒーとか紅茶とか
 そういう時だけかなぁーって」

実際そうなんだよねぇ〜
紅茶はまだしも
コーヒーはたまに飲むけど
それも缶コーヒーかマグカップか
そんぐらいだもんねぇ

「というか家に置いてある?」

無いねぇ
実家の棚には置いてある記憶あるけど
いまはわざわざ買って置いて
ティーカップに入れて飲むっての……
しないからなぁ〜

「無いよねぇ〜
 あーあと店とかのやつ
 出てきたら出てきたでめっちゃ熱い!」

それ
特に猫舌にとっては
最高のひとときの最後に
急に試練を与えられたみたいで
かなり辛いのよね……

「わかるw ところで
 なんかやらかした話でもないん?
 閉まらんぞ?無いならないでいいけど
 雑談だし」

んー……
昔小さい頃
家にあったティーカップって
金箔ついてるやつでさ?
ぬるくなったヤツ温めるために
レンチンしたことある


「ぁー……w」


〜シロツメナナシ〜 (火花)

11/11/2025, 5:31:51 AM

『寂しくて』


埋まらない……

埋まらない…………

埋まらない………………

埋まらない……………………―――


心の空白……、
ぽっかり空いた……大切な人や、
大切にしていたものを無くした、
空洞化してしまう痛み……


……穴が空くことそのものと言うよりも
その空いた穴へのすきま風や
入り込んだホコリひとつで

ヒリヒリと、ズキズキと、
痛む……いたむ……イタむ……


空いた空洞は「型」になってて
なかなか上手く埋まらない……
「型」を変形させるか、
全くおなじに隙間なく埋めるかしか、
私には見つけられなくて……

限りなくおなじを見つけても
まったくおなじじゃないから
すきま風が、また私を傷つける……


止まらぬ時計と喧嘩して
喧嘩し、喧嘩し、喧嘩して、

時間をかけて、傷を治し
時間をかけて、あな塞ぎ
時間をかけて、型変えて


次の幸せ、迎えるために―――


〜シロツメ ナナシ〜

11/10/2025, 7:26:02 AM

『心の境界線』


どんなに好きな人とでも

ひとつの線は引いておく

どんなに同じになれたとしても

あの人は私に変わるわけじゃない

どんなに一緒になれたとしても

以心伝心なんてできる訳じゃない

あの人を殺してるのは多分、私

あの人ならとか、わかってくれるとか、

勝手に期待を重ね続けて

勝手に裏切られたと感じてる

そんな単純なことに

私は気づかなかった

好きだからこそ

好きな人との心の線引は、

大切なことなのかもしれない

これは他人行儀って訳じゃない

恋人であり、パートナーでありつつも、

友人のようであり、理解者であり、

そして―――

他人であることを忘れない

そんなふたりが支え合い続け

幸せな二人で居続けるコツ


…………なんて持論を思ってます


〜シロツメ ナナシ〜

11/9/2025, 4:45:48 AM

『透明な羽根』


みんな羽根をもっている

誰にも見えない羽根がある

その羽根の使い方

今は無数に存在する

だけど方法 多すぎて

探し見つけるさぁ大変

無限の中から誰に聞く?

無限の中からどれ信じる?

無限の中からどこに行く?

探して探してさぁ探そう

答えは外に無限大

応えは内に無限大

どこであっても正解さ

どれであっても正解さ

もし間違いと思ったら

間違いな訳じゃないんだよ

あなたに合わないそれだけさ

「違う」という名の正解さ

見つけて見つけてまた見つけ

今よりもっといい自分に

変わって変わって変わり続け


今日までに見つけた見えない羽根で

明日の自分を超えに行こう

明日の自分を脅かすために



〜シロツメ ナナシ〜

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