『オアシス』
心のオアシス
なんて聞くことあるけど
実際はどんな感じになるんだろ?
報われる気持ちか⋯
救われる感覚だろうか
心の傷が癒される感じだろうか
喉が渇いたまま、
砂漠の中を歩き続け
その時に見つけるオアシスは
どれだけ幸せなことか
心の傷が塞がらず
歩き続けてきた人が
その癒し方を見つけた時
どれ程の開放感や報われる思いに
今日も歩き続ける
心の傷を抱えながら
私にとってのオアシスだと
心の底から感じられるような
そんな「場所」を―――
〜シロツメ ナナシ〜
219
『涙の跡』
それはまるで
喉を潰すかのような
叫び声にも似た泣いてる声
人目もはばからず
顔中から零せるものは
なんでもこぼしまくる
拭けるのもならなんでも使った
ハンカチもタオルも
ひとの服も自分の枕だって全部
思い通りの結果は
何一つ残せなかったけど
せめて⋯⋯
残せるものにみんな残した
私は私の気持ちを認める為に
頑張ったんだって
ほんの少しだけ
自分の努力の軌跡を
残していき
私は、次に進んでいこうと思う
私の人生は
まだ終わってないから
〜シロツメ ナナシ〜
218
『半袖』
この時期は目移り
⋯⋯正直すぎ?
でもそう思う
街を行き交う人達の夏コーデ
半袖⋯⋯そう、
男性陣の腕や血管!
そして女性陣の眼福具合!!
とにかく
―――眼福である
私自身もちょっと好き
肌を見せるのは苦手だけど
彼氏が出来てからというのも
たまにちょっと⋯頑張っちゃう
自慢じゃないけど⋯
彼いわく、
私のスタイルも好きらしい
だから喜んで欲しくで
なんかちょっと⋯頑張っちゃう
彼が喜んでくれるならと
この前のお出かけで選んだ服を着ていく
今日のコーデもいい感じ
だけど途中で彼が、
自分の持ってた上着を
私に着せてくる
? なんで?
特に寒くないけど⋯
「⋯⋯あんま周りに見せたくない」
好きな人に
嫉妬されるのが嬉しい
って、友達が言ってたけど⋯
それが初めてわかった気がする
―――私は、
半袖の彼の腕に
ぎゅっとしがみついて上げた
今年は夏より私たち
暑くなってやるから
〜シロツメ ナナシ〜
217
『もしも過去へと行けるなら』
過去って、
歴史と知識の宝物庫
もしも過去へと行けるなら
あらゆる真実 解き明かす
地球の成り立つその瞬間
生き物生まれるその瞬間
水の中のその瞬間
恐竜たちの生きた時
人の起源を辿る事
世界の歴史を解き明かし
真の真実、無限に見つかる
明かしたい過去 山のよう
かくしたい過去 山のよう
それがいいのかわるいのか⋯
私は正直、自信が無いし、分からない⋯
どんなに真っ直ぐ生きてても
恥も罪も多少はあるから
もしも過去に行けるなら
持てる覚悟と許す心
持てるだけの全てを持って
ちょっと行きたい気はするよ
〜シロツメ ナナシ〜
216
『True Love』
永遠の愛、無償の愛、
無条件の愛⋯、深い愛情⋯
⋯⋯欲しいよね
そこから更に
自分にとっての大好きな人からの
自分だけの特別な愛や思い
ほかの誰も微塵も見せないような気持ち
自分にだけ向けて欲しい
⋯なんて、思うわけ
ホントのホントに
それができる人って⋯
私が私にしてあげるしか⋯ないんだよね
私は⋯頑張って私を愛してみる
ホントは人から欲しいけど⋯
人との愛はキャッチボール
私が投げないと帰ってこないし
投げたモノとおなじだけの
そんな愛が帰ってくるかは
実は分からないんだよね⋯
だから、
私はまず私を愛す
私が私を愛さなければ
他人だって愛せない
まだ苦手も多いし
許せないことも多いけど
私は私を愛してみる
何から始めたらいいだろか?
どこからほめればいいだろか?
よくわかんないけどとりあえず
生きててくれて、ありがとう―――
ちょっとウソもあるけれど
今 生きているって言うことは
少しはチャンスがあるからさ
もしも既に死んでたら
二度とチャンスが来ないまま
罪滅ぼしも、謝ることも、
取り戻すことも、挑むことも、
新たに見つかるチャンスさえ、
見つける機会が無くなるもん
だからも一度言うから聞いて
生きててくれて、ありがとう―――
もいちど一緒に、頑張ろう?
私は『私』に言い聞かす
〜シロツメ ナナシ〜
215