『どこ?』
私はずっと探してた
どこだどこだと、
「自分探しの旅」に出て―――
あれも違うこれも違うと
見つけた自分を捨てていく
見つけて見つけて、またみつけ
捨てて捨てて、また捨てて
ホンモノどれだ?と探してる
私はずっとわからず屋
捨ててる全ても自分だと
見つけた自分は全て自分
捨てていいもの無いのだと
散々捨てて気がついた―――
どこだどこだと探す旅
新たに見つけた自分達
捨ててしまった自分達
どちらも探す旅に出る
自分探しだけじゃなく
知らないなにかも探す旅
人生はきっと
あらゆる全てを探す旅
今日も求めて、旅に出る―――
〜シロツメ ナナシ〜
91
『大好き』
言えるようで
言えないようで…
言ってるようで
言ってなくて…
最初は言葉で伝えてて
気がつけばもう態度にも出なくて…
身近な人や近所の子どもに言う
飼ってる猫や犬にも言う
なんなら推しにも言ってる
……なのに、
好きな人へは…どうしてこんなに
言うのが難しいんだろ?
割とよく言ってるのに
大事な時だけ言ってない
…なんなら態度は天邪鬼
気がつけばなんかケンカ気味
これ…私が悪いと認めたくない
…なんて変なプライド沸くし……
私の気持ちの裏返し
なんて、ただの甘えすぎ…
……その人にしか出来ないから
その人になら、できるから
甘えたくて、甘えてるから
自分にも相手にも周りにも
なんかキツくなる私
…この天邪鬼め
あなたにいじわるするのは
愛情の裏返しなんです♡
……なんて言ってる場合じゃないわよ
ちゃんとしないと…
油断してるとほんとに取られるぞ?
無くしてからじゃ遅いんだぞ?
わたし―――
〜シロツメ ナナシ〜
90
『叶わぬ夢』
あなたには、ありますか?
どうしても叶わない夢
どう頑張ってもこれは無理
と言うような、叶わない夢が
音痴過ぎで歌えない
リズム感が無さすぎる
緊張で人前に立てない
心が弱くてすぐ倒れる
字が汚すぎて書きたくない
滑舌が悪くて話せない
計算がとてつもなく苦手
血を見るのが耐えられない
パソコンがちんぷんかんぷん
乗り物に酔いやすい
いつか私もできると信じ
その日を夢みて進んだが
どんなに心を鍛えても
どんなに練習重ねても
自分にはどうしても
越えられない壁
越えられない人
越えられない自分
たどり着けない頂き
憧れのあの人との
途方もない差を知った時
我を失うようなの痛みを知った
私はずっと立っていた
閉じた扉がいつかまた
開くはずだと信じてた
二度と開かぬと気づくのに
どれだけ年月だっただろう
私が私を見失い
私が私を見つけるまでに
私は私の限界を
正しく知って立ち上がる
前より弱くもなったうえ
同じ場所には行けないけれど
私の扉と未知の道
まだ残ってると信じて進む
私は感じる、全身を
命が終わるその日まで―――
〜シロツメ ナナシ〜
89
『花の香りと共に』
花の香りで蘇る
あの日の記憶と密接で
数珠繋ぎに思い出す
香りは言わば思い出の
付箋やタグのようなもの
どんな記憶も蘇る
悲しい苦しい思い出が
不意に登場、こんにちは
心の洗濯まだだから
乾いた笑顔がまだなくて
濡れた笑顔でお出迎え
全部を拭いてあげれない
滴る水はこぼれてく
それでも必死で拭きあげて
すぐに洗濯始めるの
濡れた笑顔を乾かして
前より綺麗になったかな?
花の香りで蘇る
あの日の記憶と密接で
数珠繋ぎで思い出す
あの日の心の想いも出す
次はちゃんと拭きあげる
やっぱり全部は無理だった
零れた水もあったけど
前よりも少し拭き取れた
零れた分も頑張って
おろしたての笑顔で拭いた
ちょっと吸収良くないけれど
思ってたより拭き取れた
その時初めて気がついた
今の私は前よりも
少しは強く、なれてるらしい
花の香りで蘇る―――
私の心も、蘇る―――
〜シロツメ ナナシ〜
88
『心のざわめき』
それは説明できないような
心の動きだった
見ても聞いても
わたし自身は
ちっともなんとも思っていない
……はずなのに
それを見てると聞いてると
身体が微かに反応する
それは心なのか魂なのかも
分からないほどの微細なざわめき
好きとも言えない
なんなら苦手な感覚に近い
いやなら見なきゃいいのに
いやなら聞かなきゃいいのに
わたしはそれから
目が…心が…離せなかった
気になって仕方がなかった
これが―――
「興味」 というものなのか
わたしも…
その世界で…輝けるのだろうか?
わたしは
長い長い時間をかけて
そして意を決して
その世界に
小さな一歩足を 踏み入れて
時間をかけてでも
進んでみようと
好きを育ててみようと
そう 思ってみた―――
〜シロツメ ナナシ〜
87