シロツメ ナナシ

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12/25/2024, 1:48:57 PM

『クリスマスの過ごし方』


ソッ…ソ〜〜〜ッ……

子「…ンー」(モゾモゾ)
父(!?)
子「…ン…お父さん…?」
父「…(やば)」
子「早く寝ないと…サンタさん…
 …来てくれない…よ…?(ZZzz…)」
父「…(ホッ すぐ寝てくれた…)」
父は すかさず
 包みをふたつ枕元に置いて部屋を出た

   ーーーーー翌朝ーーーーー

(ドタドタドタドタ!!)
バタン!
子「お父さんみて!!」
父「ど、どうした!?」
子「サンタさん来たー!!
  欲しかったボードゲームー!!」
父「お… ぉお〜!良かったじゃんか〜」
子「ね!ね!!すぐ遊ぼ!!」
父「ようし!けどまずご飯食べなさい」
子「はーい!!!」(ドタドタ!!)
もうひとつ足音(ドタドタドタドタ!)
母「あなた!!」
父「は、はいはい!?!?」
母「来たわ!サンタさん!
  今年も来てくれたー嬉し〜〜!!」
父「ぇ、あ、そ、そうなの!?」
母「この時計欲しかったんだー♪
 いつでも買えるっちゃ買えるんだけど…
 なんか買えずじまいだったんだよね〜♪」
父「そぅ…そりゃよかったじゃん」
母「あら、あなたは無いの?」
父「あぁ…まぁなくは無かったよ?
  ほら、ちょっとした筆記用具だったけどね」
母「あら、意外に実用的ね?」
子「お母さん!お母さん!
  サンタさん来た!?
  プレゼントあった!?」
母「ええ!来たわ!もう嬉しいー!!
  あなたも来たのね!?」
子「うん!!お母さん!
  お母さんも一緒に遊ぼ!!」
母「そうね!一緒に遊びましょ!」
父「だから、ご飯食べてからにしなさいって」
子・母「「はーい」」


お気づきだろうか?
俺の妻は、どうやら…
サンタクロースを信じてるっぽい
でもまぁ…仮に嘘でも
この喜びは本当みたいだから
これだけ喜んで貰えるなら別にいいか


父「…ぁ、そうだ。今朝は
  雪降ってたみたいだから
  (後で外に)」
子・母「「うおーー!見に行こー!!」」

父「後で外に、って!?
  コラコラコラコラコラ!!
  そのまま行くな!
  あと ご飯が先!!」


今年はいい意味での 波乱の予感



〜シロツメ ナナシ〜

12/24/2024, 12:32:26 PM

『イブの夜』

年に一度の大忙し
たまにはみんなで手分けして
聖なる夜を盛り上げよう!

私が料理を作るから
俺がケーキを作るから
アタシが玩具を造るから
僕と君がそれを全部包むから
俺と私がそれを全部運ぶから

今夜はみんなが大忙し
たくさんの夢を
たくさんの人が叶えてく

ねぇねぇ?
実はみーんな サンタクロース?

もしかして、
いつか私も、なれるかな?
サンタクロースに、なれるかな?



〜シロツメ ナナシ〜

12/23/2024, 1:41:38 PM

『プレゼント』

私は沢山迷ってた

プレゼントをしやすくなった
こんな時代だからこそ
あげたい人のあれこれを
頭をフル回転させ思い出す

身近な人の好みとか
遠くの人の気持ちとか
私はどれだけ好みを知ってるか
私がどれだけの人に囲まれてるか

半分なんだか テストみたい
半分なんだか 誇らしい
きっとその数だけ
私は人に助けられてて
きっとその数だけ
私は人を思ってる

プレゼントをまとめて送ったら
その瞬間だけ
私がたくさんに増えた気分

全ての私が
一人ひとりに届けられますように


〜シロツメ ナナシ〜

12/22/2024, 10:24:18 AM

「ゆずの香り」

シャカシャカシャカシャカ
シャカシャカシャカシャカ

台所
すりおろす音
鼻に届く
香りのお届け物

出来上がった
食卓に並ぶ強き味方
ゆず胡椒
まるで主役と言わんばかりに
豆腐の上のど真ん中
まるで陰に潜むように
受け皿や汁物の引き立て役

見た目は地味だが侮るなかれ
そいつを口に運べば
舌でそいつは踊り出す
口から胃から脳にまで
香りと刺激を速達する


〜シロツメ ナナシ〜

12/21/2024, 11:39:29 PM

大空を見上げた
空の青さを知った

大空を見上げた
自分の小ささを知った

大空を見上げた
雲の形がまた変わってた

大空を見上げた
遠くにいるあの人が気になる

大空を見上げた
青が赤に変わってた

大空を見上げた
星と月が 静かに寄り添ってくれた

大空を見上げた
太陽が 私の背中を押してくれた

大空を見上げた
風が私の心の傷を労わってくれた

もう一度、
もう一度だけ、進める気がした

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