シロツメ ナナシ

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12/24/2024, 12:32:26 PM

『イブの夜』

年に一度の大忙し
たまにはみんなで手分けして
聖なる夜を盛り上げよう!

私が料理を作るから
俺がケーキを作るから
アタシが玩具を造るから
僕と君がそれを全部包むから
俺と私がそれを全部運ぶから

今夜はみんなが大忙し
たくさんの夢を
たくさんの人が叶えてく

ねぇねぇ?
実はみーんな サンタクロース?

もしかして、
いつか私も、なれるかな?
サンタクロースに、なれるかな?



〜シロツメ ナナシ〜

12/23/2024, 1:41:38 PM

『プレゼント』

私は沢山迷ってた

プレゼントをしやすくなった
こんな時代だからこそ
あげたい人のあれこれを
頭をフル回転させ思い出す

身近な人の好みとか
遠くの人の気持ちとか
私はどれだけ好みを知ってるか
私がどれだけの人に囲まれてるか

半分なんだか テストみたい
半分なんだか 誇らしい
きっとその数だけ
私は人に助けられてて
きっとその数だけ
私は人を思ってる

プレゼントをまとめて送ったら
その瞬間だけ
私がたくさんに増えた気分

全ての私が
一人ひとりに届けられますように


〜シロツメ ナナシ〜

12/22/2024, 10:24:18 AM

「ゆずの香り」

シャカシャカシャカシャカ
シャカシャカシャカシャカ

台所
すりおろす音
鼻に届く
香りのお届け物

出来上がった
食卓に並ぶ強き味方
ゆず胡椒
まるで主役と言わんばかりに
豆腐の上のど真ん中
まるで陰に潜むように
受け皿や汁物の引き立て役

見た目は地味だが侮るなかれ
そいつを口に運べば
舌でそいつは踊り出す
口から胃から脳にまで
香りと刺激を速達する


〜シロツメ ナナシ〜

12/21/2024, 11:39:29 PM

大空を見上げた
空の青さを知った

大空を見上げた
自分の小ささを知った

大空を見上げた
雲の形がまた変わってた

大空を見上げた
遠くにいるあの人が気になる

大空を見上げた
青が赤に変わってた

大空を見上げた
星と月が 静かに寄り添ってくれた

大空を見上げた
太陽が 私の背中を押してくれた

大空を見上げた
風が私の心の傷を労わってくれた

もう一度、
もう一度だけ、進める気がした

12/20/2024, 11:50:48 AM

それは繋ぐ音

この世界に70億ある命の中から
特別なふたつの組み合わせ

白い恋人達が
誕生した

つづけ、つづけ、
どこまでも
死がふたりを分かつまで
響け、響け、
時の流れに
ベルの音を乗せながら
二人を運べ
幸せのかなたまで

その鐘につられて
新たな魂が
つられてやってくることを願って
つづけ、ひびけ、
いつまでも、どこまでも

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