鳥のように飛べたらなって思うけど、現実は非情。
僕に片翼ぐらいくれたっていいのに
空模様は、たまに自分の心模様とリンクしている。
天気って、自分の心に影響を与えるものだと思う。晴れていたら、気分爽快、はつらつとした心持ちになれるけど、雨が降っていたり、黒い雲が空を覆っていると、気分も落ち込み、鬱屈とした心持ちになる。
鏡って心霊現象や、良くないこと(鏡を割ると良くないことが起こる)みたいな感じで、ちょっと怖いものだけど、なんでそんな印象をつけられたんだろう?
鏡って普通、自分の容姿を映して身だしなみを整えるのにすごく便利な道具って扱いなのに、どうしてなんだろう?
「おい、エリオ。これ、なんだ?」
「ん?なんですかボス?……あっ!それ!」
襟尾が手で開くのを静止しようとする前に、津詰は"それ"を見てしまった。
「これって、昔の俺?なんでこんなもん持ってんだよ」
「あちゃー、バレましたか、じゃあ、しょうがないですね」
襟尾は顔を下に下げて、赤面して言った。
「オレが初めてボスの顔を見た、講義のプリントです。20年前のボスが逮捕した事件って、結構勉強になるらしくて、講義に取り上げられたんですよ、そこでオレは、ボスに惚れました。捨てたくても捨てられないんです」
「ははーん、そういうことか。可愛いヤツめ」
津詰は襟尾の髪をわしゃわしゃと描き撫でて宥めた。
オレ、襟尾純の刑事としての誇らしさは、やっぱりボスと働いてる点だ。
オレが刑事として働くモチベーションの一つであるボスは、インテリダンディ、肉体の逞しさ、愛嬌など、数え切れないほどの魅力が詰まっている。そんなボスにオレがお供としてついていけるなんて夢にも見てなかった。
そんなボスをオレは、死なせまいと毎日トレーニングに励む。なんて生きがいのある毎日なのか!