ずっとこのまま

ずっと逃げていた
ずっと逃げたかった
だけど胸が苦しくて
耐えられなかった

ずっと怖かった場所へ
ずっと行かなかった場所へ
だけど足が動かない
動けなかった

ずっと変わりたいと思っていた
ずっと変われると思っていた
だけど私は
思っていたより臆病だった

だけど私は
諦めたくなかった

ずっとを乗り越えて
踏み出そうとした今は無駄じゃない
と思っている

だから今日も進む

進みたいと思う

さあ、一歩

コンビニのココアはぬるい
ココアでさえ僕をうらぎる
誰も温もりを与えてくれない
誰も信用できない

自分の殻にとじ込もって
小さな光を抱き抱えて
泣いている

ここは
ひどく孤独で寒い場所だ

16歳
何かが変わると期待していた春
賑やかな校舎でやっぱり私だけが一人だった

夏も、秋も、冬もずっと一人
このままずっと私は一人なのだろうか？

あと四年で二十歳になるけど
やっぱり私は変われないのか？

みんなの笑顔を恨みがましく眺めながら一人で過ごしたこの日々を

二十歳になった私は笑い飛ばして大きな愛で包んでくれますように

そのために私は今、動き出す