テーマ:私だけ #247
この世界が滅亡したとして
私だけ生き残ったら。
その世界で何をしよう。
誰もいない中で
私は生きていけるのだろうか。
何もかもが崩壊した中で
私は生きられるのだろうか。
自ら命を断つことはしないとおもうけど。
だからといって幸福はないだろうな。
真っ暗な世界を彷徨って、
やがて枯れ葉のように朽ちていく。
誰にも知られることの無く
ひっそりと。
テーマ:遠い日の記憶 #246
遠い日の記憶が蘇ってきた。
いや、これは誰の記憶?
俺はこんなの知らない。
でも妙にリアル……。
それになんだろう、視線が外せない。
これはなんだ?
金縛りか?
見ている景色は記憶なのか
現実なのかもわからなくなってきた。
声も出せない、
動けない。
ただソレを見ているだけ。
長編の映画を短縮して見るかのように。
※
♡3200ありがとうございます!
テーマ:空を見上げて心に浮かんだこと #245
「空を見上げて心に浮かんだことをテーマに今日はえをかいてください」
センセイが言った。
ミンナおもいおもいに白い画用紙にクレヨンやえの具で
イロをつけていく。
「アンナちゃん。お空のえをかくのよ」
ワタシにセンセイが言った。
「うん。センセイわかるよ」
ワタシもミンナみたいにクレヨンを使って
イロをつけていく。
「できた!」
ワタシのえをみてミンナ笑った。
「アンナちゃんのえなんか、ヘンだよ」
「お空にオサカナいないもん」
ヘン?
ミンナ、ワタシのことをそういうの。
ワタシってヘンなのかな。
その時、センセイがワタシのかたに手をおいて
ミンナに言った。
「アンナちゃんのセカイではこう見えているんだよ」
って。
センセイはワタシにいつもそう言うの。
アンナちゃんのセカイは、って。
ワタシのセカイとミンナのセカイはチガウの?
テーマ:終わりにしよう #244
「終わりにしよう」
そういったのは君の方だった。
僕たちの間に風が吹いた。
「え?」
聞き間違いかと思って聞き直した。
横顔しか僕から見えなかったが、
グッと下唇を噛み締めていた。
「私たち、もう無理だよ」
はっきり言った。
今度は聞き間違いなんかじゃない。
僕はキミをじっと見ていた。
ねぇ、なんで君から話を切り出したのに。
ねぇ、なんで君が泣いているの?
テーマ:手を取り合って #243
手を取り合ってみんなで助け合う。
そんな世界があったなら、
あなたは信じる?
笑い会える日々が過ごせるとしたら、
あなたはそこで暮らす?
誰と?
何をして?
私はそんな世界でも物語を綴り続ける。
例え、その世界で一人になってしまったとしても。