狼星

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3/24/2023, 1:35:30 PM

テーマ:ところにより雨 #132

「〇〇の地域に、ところにより雨が降るでしょう」
テレビを見ているとアナウンサーが言った。
その「ところにより」がこの地域なのが憂鬱になる。
雨は嫌いだ。
ジメジメしているし。
雨の音は集中力を切らしてくる。
おまけに外に出ると濡れるし、
そんな外で遊ぼうと言ってくる友達もいない。
「ところにより晴れ」にしてほしいなんて、僕は思う。

そんな僕には変わった友達がいた。
『雨降ってるね〜』
なんてわざわざわかりきったことを、連絡してくるやつだ。さらに
『雨、好きなんだよね〜』
などと言ってくる。
勘弁してくれよ。共感できないことを……。
ただでさえ天気悪くてだるいのによ……。
そんな僕のことを察していないのか続ける。
『雨の音ってきれいだよね』
ただの集中力を切らす音じゃないか。
僕はそう思い、思ったとおりに返すと秒で返事が来る。
『雨だからってマイナスに思っているからそういうことを思うんだよ。雨だって晴れに負けじと魅力的よ』
そんなことを言われてもなぁ…。
『だって、傘に当たる雨音と窓に当たる雨音って違うじゃない? そうじゃなくても風の吹き方や雨の強さだって違う。そういう自然の音が好きなんだよ』
ふーんと思いながら、ベランダの方へいき雨を見る。
面白くもなんともない雨が降っている。
でも確かにいろんな音が耳を澄ませば、聞こえてくる気がする。変わったやつだが、コイツといてつまらんことはないんだよな。
降り続く雨音を聞き、案外悪くないかもなと思っている自分がいた。

3/23/2023, 11:10:36 AM

テーマ:特別な存在 #131

「存在していることが希少で
 貴方はたった一人しかいない、特別な存在なの」
誰かにそう言われたことがある。
そう言うくせに、
虐待やDVが無くならないのはどうして?
いじめに苦しみ自○する人がいるのはどうして?
戦争によって一つの命が軽々となくなってしまうのは 
どうして?

みんながみんな特別な存在なら
みんなが平和に命を大切にすればいいのに。
特別な存在なら
もっと大事にすればいいのに。


※♡1800ありがとうございますm(_ _)m

3/22/2023, 12:14:29 PM

テーマ:バカみたい #130

「なんで小説を書いているの?」
小説を書いているとよく言われる。
「なんか、変だよ」
字でいっぱいのノートを見て言われる。
「そんなの書いてなんの意味があるの? バカみたい」
そう言って笑われたりもする。

私はそういうとき、笑って誤魔化す。表面上では。
「そうだよね。私って変だよね〜」
「ごめんね。もうやめなきゃね」
私はそういう度、本当の自分ってなんなんだろう。
この自分って誰なんだろうって思う。
簡単に意見を変えたりするのは私らしくない。
でもそうしなきゃ、みんなに嫌われる。
ズレているって思われる……。そう思う。

絵を描くことが好きな人はおかしいと思われないし、
上手だね〜って褒められる人が多い。
私だってその人たちが絵を自由に書くように
小説をただ書いているだけなのに。

スポーツが好きな人だって
カッコいい! って言われる人が多い。
私だってスポーツで記録を伸ばして
達成感を得られるように
物語を一冊の小説のように書き上げたときに得られる
達成感を得たいだけなのに。

ズレているって思われるのが怖くて
私はずっと小説を書くことを隠していた。
バカみたいって思われないように。
他の人と変わらないんだよって思ってもらえるように。

でも、そう思われたいと思うたび
自分を見失った
本当に私がやりたいことは何なのか
本当の私はどうすればいいのか

一度捨てかけた小説を書いたノート
ただの落書きかもしれない
それでもそこには
私自身の思い出が詰まっている。
なにか言われるかもしれない
そんな思いは今でも胸の奥底にある。

でも今はそれよりも
自分自身を表せる小説を書くことに
以前よりも好きになっている
夢中になれている。
それが何よりも
今の私の背中を押してくれているから

周りに合わせなくたっていい。
変に思われたっていい。
夢中になれることをして楽しんだほうが
絶対に生きることが楽しくなる。
生きることの糧となる。

自分がやりたいことを好きなだけ
やりたいときにやればいいと思う
時間は限られている
自分がいつ死ぬか何てわからない
今を精一杯生きるため
私は小説を書く


※これは自分の経験も交えての文章。
 誰かの心に届きますように。

3/21/2023, 12:59:38 PM

テーマ:二人ぼっち #129

一人ぼっちだと寂しいことも
二人ぼっちだと寂しさを半分できるね

一人ぼっちだとつらいことも
二人ぼっちだとつらさも半分できるね

一人ぼっちだと怖いことも
二人ぼっちだと立ち向かえる気がする

何より
一人ぼっちでも楽しいことは
二人ぼっちだと一緒に楽しむことができるね

一人ぼっちでも嬉しいことは
二人ぼっちだと一緒に笑顔になれるね


一人ぼっちよりも
二人ぼっちのほうが
楽しいことが増えると思う。
もちろん一人が好きな人もいる。
その人もチームや班活動のとき、
誘ってあげられるといいよね。

とは言っても、
自分から話しかけるのは
恥ずかしいと思うかもしれない。
そんなときは、こう思う。
「自分はその人のことに気がついて
 あげられている唯一の人だ」
って。
「私が話しかけなかったら、誰が話しかけるの?」
って。

もちろん話しかけるのだって簡単じゃない。
それでも勇気を出して一歩踏み出せば、
案外、話があったりするかもしれない。
そこから友達になって
親友になって……。

何が起こるかわからない
貴方の人生
どんな人に会えるかわからない
私の人生

ここに存在できて
巡り会えたことに感謝

貴方はもう一人ぼっちじゃない
私と二人ぼっちだよ

3/20/2023, 11:15:37 AM

テーマ:夢が醒める前に #128

夢が醒める前に君と話せたら……。

僕には好きな人がいる。
その人はよく僕が見ると視線が合う。
すぐに視線を逸してしまうのだが……。
その人のことをいつの間にか好きになっていた。

その人の第一印象は
静かな人、おとなしい人、だ。
よく読書をしていて
図書委員や文芸部の部長をにしているのだが
部長なだけあって、きっちり仕事をこなす感じだ。

でもたまに
抜けているときがある。
発表をするとき赤くなって噛んでしまったり
よく怪我をしたり
そういうのを見ると可愛いなと思った。

視線を感じ始めたのは最近のこと。
すごく見ている感じではなく、
ちらっという感じだ。
最初はただ偶然のことかと思ったが、
僕も僕で彼女に目が離せなくなっていた。

彼女に話しかけるとき
人一倍緊張する。
夢では挨拶したり
普通に会話したりするのにおかしいな……。

とある夢を見たとき、
彼女に話しかけようとしたタイミングで
夢から醒めてしまった。
夢が醒める前に彼女に話せていたら……。
現実と同じような夢の光景に肩をおろした。

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