狼星

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テーマ:バカみたい #130

「なんで小説を書いているの?」
小説を書いているとよく言われる。
「なんか、変だよ」
字でいっぱいのノートを見て言われる。
「そんなの書いてなんの意味があるの? バカみたい」
そう言って笑われたりもする。

私はそういうとき、笑って誤魔化す。表面上では。
「そうだよね。私って変だよね〜」
「ごめんね。もうやめなきゃね」
私はそういう度、本当の自分ってなんなんだろう。
この自分って誰なんだろうって思う。
簡単に意見を変えたりするのは私らしくない。
でもそうしなきゃ、みんなに嫌われる。
ズレているって思われる……。そう思う。

絵を描くことが好きな人はおかしいと思われないし、
上手だね〜って褒められる人が多い。
私だってその人たちが絵を自由に書くように
小説をただ書いているだけなのに。

スポーツが好きな人だって
カッコいい! って言われる人が多い。
私だってスポーツで記録を伸ばして
達成感を得られるように
物語を一冊の小説のように書き上げたときに得られる
達成感を得たいだけなのに。

ズレているって思われるのが怖くて
私はずっと小説を書くことを隠していた。
バカみたいって思われないように。
他の人と変わらないんだよって思ってもらえるように。

でも、そう思われたいと思うたび
自分を見失った
本当に私がやりたいことは何なのか
本当の私はどうすればいいのか

一度捨てかけた小説を書いたノート
ただの落書きかもしれない
それでもそこには
私自身の思い出が詰まっている。
なにか言われるかもしれない
そんな思いは今でも胸の奥底にある。

でも今はそれよりも
自分自身を表せる小説を書くことに
以前よりも好きになっている
夢中になれている。
それが何よりも
今の私の背中を押してくれているから

周りに合わせなくたっていい。
変に思われたっていい。
夢中になれることをして楽しんだほうが
絶対に生きることが楽しくなる。
生きることの糧となる。

自分がやりたいことを好きなだけ
やりたいときにやればいいと思う
時間は限られている
自分がいつ死ぬか何てわからない
今を精一杯生きるため
私は小説を書く


※これは自分の経験も交えての文章。
 誰かの心に届きますように。

3/22/2023, 12:14:29 PM