あなたは誰?
あなたは誰?
私を殴るあなたは誰?
いつもの優しい声掛けや、微笑みはどうしたの?
きっと誰か乗り移ってるのね。
私は口の中に広がる鉄の味に、そう思い込むことにした。
だって、こんなの私が惨めなだけじゃないの。
周りから見たら仲良しな家族のはずなのに。
輝き
毎日キラキラの目をして、あれはなに?これはなに?あっち行きたい!こっち行きたい!遊んで遊んで!抱っこ!だっこ!
そういう君の目は本当に輝いていて、何をしてても楽しそうだ。
願わくば、この輝きが10年、20年経っても失われないように、私は守りたい。
時間よ止まれ
「時間よ、止まえ!」
3歳の娘が時計に向かって叫んだ。
「急にどうしたの?」
パパは不思議そうに娘に問い掛ける。
「時計、止まったら、パパともっとお遊びできるでちょ?」
どうやら娘は時計が止まったら、時間も止まると思ってるらしい。
「…そうだな、パパもっと娘ちゃんと遊べるように時間作るよ」
パパは娘の言葉に目頭が熱くなるのを堪えながらそう言った。
ありがとう。
突然の妊娠からの切迫早産。
沢山心配したし、今も心配なことはある。
でも、まずは私の元に産まれてきてくれてありがとう。
家族になってくれてありがとう。
今までもこれからと変わらぬ愛をあなたに送ります。
星に願って
星というものは生まれて一度も見たことがない。
おじいちゃんに聞いたけど、昔は夜空を見上げると、空一面にお星さまがキラキラ光っていたらしい。
そして、たまに流れる星にお願いをしていたみたい。
それってなんだかロマンチックだね。
ママがお外は有毒ガスでいっぱいだから出たらダメって言う。
だから、お星さまもお月さまも、お日さまだって見たことがない。
一度でいいから見てみたいな。
おじいちゃんがいた頃みたいにたくさんのお星さまや、流れる星を見てみたいな。
そのとき私は何をお願いするだろう。
ママの持病が治りますように?
それともパパが、宇宙戦争から帰ってきますように?
それとも死んじゃったおじいちゃんに、また会えますように?
それともお友だちが、たくさんできますように?
美味しい食べ物が沢山食べれますように?
まずい固形栄養食以外食べたいもん…
うーん…叶えたいものはたくさんある。
自由になれますように?
あ、これかも
制限とかなく、色んな場所に好きにどこかへ旅したいな
肌の色とか、生まれてた場所で嫌われないところに行きたいな