わたしのいちばんちかくにあるそれは
この身体のどこにあるんだろう

きっと確かにあるんだ、
そうおもうほど、ますますカタチがつかめない
するりするり、手のひらからすり抜ける

それのカタチは、きっとずっとわからないまま

わからないまま、翻弄されつづけ、
それをなんとか言葉にすると、ことごとく裏切られ、
いちばんちかくにあるのに、いちばんままならない

わたしはわたしのそれがこわい
いちばんちかくにあるそれが、
わたしはこわくてしかたない

ひとはそれを、ココロ と呼ぶ

[ココロ]

星に願っていた
わたしをたすけて
星に願っていた
わたしを、かえせ

幼い頃、　　　　　　
孤独だと思っていた

星に願っている
あなたがきょうも、すこやかでありますように
星に願っている
あなたがいるから、わたしはきっと大丈夫

祖父が逝った
癌だった
そのとき、わたしは孤独ではなかったことを知った

計り知れないほどの苦しみの最中にいたあなたを想い、わたしは真っ当にいきる
わたしはわたしがとりもどす


[星に願って]