特番を流し観ながら
年越し蕎麦をすすり
神社仏閣の番組で
年を跨ぐ
これまでの一年に
想いを馳せながら
ゆっくりゆっくり
今年が終わってゆく
さようなら 今年
良いお年を
子供の頃のことで
覚えていること
サンタさんから
欲しいものは何
親が伝えてあげるといったので
拙い字で書いた手紙を書いて
枕元に置いた
翌朝 布団の横に
欲しかったおもちゃが
プレゼントの箱に入っていた
西洋のお城で
小さなお姫様も一緒にいた
他にも色々貰ったと思うのに
これだけは何故か
一番に覚えている
【クリスマスの過ごし方】
寧ろいつもより
嫌なことがあった
そんな夜には
赤と緑の灯りを頼りに
ケーキとチキンを頬張り
忘れてやるのだ
指折り数えたら
冬休みというプレゼントがくる
これが 大人の
【プレゼント】
寂しさとは恋だ
どこかで聞いたか
そうではなかったか分からないが
そんな気障なセリフが
リフレインする
何かを埋めたいという
渇望 は
確かに共通しているのかもしれない
想い人に対してなのか
感情や気持ちに対してなのか
多分 そういう違い
これまで綴った文を眺める
短文の羅列 羅列 羅列
詩や短歌は 余白を含めて
一つの作品だが
時々 ぽっかり空いた感覚に
見舞われる
これで良いのか
もう少し紙やノートを埋めるべきか
見返しをして湧き上がる この渇望
これもつまり 寂しさなのか
【寂しさ】
イルミネーション
白いホールケーキ
大掃除
お節 雑煮
初詣 節分
一人きりは気が楽だけども
これらの時には
誰かがいてくれたらとか
少し 考えてしまう
棚に飾っている
好きなアイドルやキャラクター達を
ちらっと 見る
多分 今年も
君たちと一緒だ
最近買ったあのグッズと一緒に
並べて撮ろうかな
【冬は一緒に】