しののめ

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12/5/2024, 11:45:05 AM

 本を読む者にとっての一日は

 朝活という名の
 朝読書

 意識高く 資格の本や
 自己啓発本を眺めて
 シャキッと させてみる

 通勤通学途中の 読書
 バスや電車にて
 お気に入りの
 ブックカバーをかけた文庫本
 なんだかんだで 一番
 集中できる時間かもしれない

 昼休憩
 隙間時間の 読書
 一文字一行一文が貴重に思える
 読み終わりの区切りがつかなくて
 仕事や勉強が手につかないことも

 余暇時間の 読書
 好きなシリーズものや長編に耽る
 
 物語が進み 
 気持ちが盛り上がると
 夢中になってしまう

【眠れないほど】

12/3/2024, 11:13:21 PM

 祖父母の家へ行く途中の
 フェリーで出会った あの子

 甲板で海を眺めていたので
 声をかけた

 名前も知らない

 けれど私たちは
 すぐに仲良くなれた

 海を眺めたり
 人形遊びをしたり
 部屋と部屋の間の通路で
 かけっこをしたりした

 一泊二日の船路は
 あっという間で
 やがてフェリーは港へ着いた

 私とあの子は
 別々の目的地を目指して別れた
 またね と 言ったら
 あの子も またね と
 手を振った

 何十年も前のこと
 写真も何も残っていない
 想い出だけの 思い出

【さよならは言わないで】

12/1/2024, 10:26:06 PM

 どんなに遠くにいたって
 地球の反対側にいたって
 同じ空を見上げているから
 心はゼロメートルだから
 
 そう言った君を
 いつまで信じて良いのだろうか

 君の名前が刻まれた
 石の柱に向かって
 僕は問いかける

【距離】

11/27/2024, 4:22:54 AM

 気になっているあの人を
 見るだけで心臓の鼓動が
 早くなるのなんて当たり前で

 動作のひとつひとつを
 無意識に 追ってしまう

 熱を帯びる視線にどうか
 気づかれませんように

【微熱】

11/26/2024, 8:05:48 AM

 夕方かと思った空は
 まだ昼間で

 冷たくなってきた空気に
 寒いね と
 君と並んで語らふ
 
【太陽の下で】

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