#星座
あの夜、学校の裏山に2人でこっそり出かけた。
あなたは、大きな天体望遠鏡をかついで
目を見張るような美しい夜空。星が今まで見た事ないほど輝いていた。
これは、あなたと見ているからかな?
あなたと居ると星々が綺麗に見えるフィルターがかかっているのかな
あなたは、しばらく天体望遠鏡を見ていたあと私に
「おい、見てみなよ」
って言った。
私がゆっくり覗くと、そこは、星々の楽園だった。
その中でもいちばん輝いていたのは、さそり座だった。
私の星座の……さそり座
あなたを見るとあなたは、ニカッと笑って
「誕生日プレゼント」
って言った。私は、胸がキュッとして、苦しくなった。
ありがとう、今までで1番のプレゼントだよ。
やるせない気持ち
席替えでクラス1の人気者の男の子と隣の席になった。クラス1の陰キャの私には、この席替えがなければ、到底関わることのなかった雲の上の人だ。
話しかけようか……話しかけまいか……焦れったい気持ちが胸の中に広がる
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席替えで1度も話したことの無いクラス1、大人しい子の隣になった。
さっきからなんだかんだ視線を感じてしまう。次の休み時間話しかけてみようかな。
海へ
たった一度の海の思い出
もう叶わない恋だとわかっていた頃
彼は、私をうみに誘った
一緒に子供のように泳いだりはしゃいだり。
最後に2人で見た夕日は今でも頭の中で 鮮やかに蘇る
そのあとすぐに私は病気に、そして彼は、外国に転勤になった
あれから10年。いつも変わらない病室の窓の景色
今日もぼんやり眺めていた時懐かしい声がした。
「久しぶり」
それは、あの時海に誘ってくれた彼だった。
10年ぶりの再会
10年ぶりに私の恋の歯車が動き出す
裏返し
嫌い嫌い大嫌いお前と付き合いたいとか言うやつ絶対居ないわホント大嫌い
そんな言葉をずっと言って来た彼が転校することになった。転校する日、私は、呼び出され、メモを渡された。聞き返すまもなく走り去る彼。開けたメモに書いてあったのはただ一言
「鏡文字」
最初は何を言っているか分からなかった。でもやっとわかった。今まで言ってきた言葉は全部反対の意味だったと。
好き好き大好き君と付き合いたい人は絶対いるよ本当に大好き