お前が吐き出した二酸化炭素を一生独占したいとかいうキモすぎること考えてますが何か?
「…素直に一緒にいたいって言えばいいんじゃねえの」
「やだよ恥ずいもん」
【ずっと隣で】
「金より大事なもの?金だろ」
「は?」
「金がねえとなんもできねえ。だから金が大事」
「はあ」
「……でもホントの一番はお前なんだよな~~~~~~」
「結局そこに行き着くんじゃねえか」
「生きてくには金が必要だから金も大事なんだけど…でも金を一番にはしたくねえし……けど僅差なんだよな………うわぁぁぁ決めらんねぇ~~~~!!」
「めんどくせえ、もうどっちも一番大事でいいんじゃねえの?お前が生きていく上で必要だってんなら」
「お?珍しく自信過剰だな」
「お前がいつも「世界一俺が大事だ」とか言うからだろ、さっきだって言ってたし」
「バカ、世界一じゃなくて宇宙一だっつの」
「ほら言った」
「ははっ」
【お金より大事なもの】
距離が近いのが気に入らない。
変なあだ名をつけて、あまつさえそれをデカい声で呼んでくるのが気に入らない。
警察官のくせに能天気なのが気に入らない。
自らの容姿を盾に、ナンパじみた逮捕をするのが気に入らない。
背が高いのが気に入らない。
今の相棒の大体の要素が気に入らない。
けど。
真夜中の捜査中、隣を歩く相棒の、月明かりに照らされて光る銀髪を眺めるのはさほど悪い気分ではなかったり、する。
……俺も自分の知らないうちにコイツの毒気にやられているのかもしれない、なんて思ったり。
「ん、どしたのそんなに見て?オレに見惚れちゃった?」
「見惚れてない」
「またまたそんなこと言って~~」
「うるさい、集中しろ」
「はーい」
【月夜】
できるならオレの全てをお前に捧げたいし、
お前の全てをオレに捧げられたい。
思うだけならタダだから、という理由で、諦めと惨めさと、ほんの少しの期待とが入り交じった欲を抱えている。
【欲望】
君が話しているのは最近の出来事なのに、
その中に「今はいない人」の存在が加わるだけで恐怖を覚える。
死んだ顔をしながらそれらを嬉々として語る君になんて言葉をかけたらいいのか、自分には分からない。
【現実逃避】