ネコみたいな耳とあごひもがついた小さな帽子。



角を見ると周りが怖がるから隠せるようにって、にいちゃんが作ってくれたんだ。





…もうにいちゃんがいなくなって何年も経つし、オレもでっかくなった。


もうかぶれない。かぶれてもにいちゃんには見せられない。
異種間の交流も発達したから、かぶる必要もなくなった。


だけど、ずっと大切なんだ。
想い出だから。





【帽子かぶって】

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帽子屋のお兄さんと、拾われた鬼の子の話。

ほんの少し、


言葉を、発する勇気を。





「ありがとう」





【小さな勇気】

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すごく、照れくさい。

わぁ！




…



……


あ、…

わは…、は…






ごめんなさい…





【わぁ！】

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可愛いから許す。
そうお前は言ったのさ。

「大丈夫。どこにも行かないよ」
「大好き」



君の本心なのは分かっている。
素直に嬉しい。
なのに、それをそのまま受け取るのを拒否している自分もいる。

いつか、それが嘘になるんじゃないかって、どこかで恐れてるのかな。
ならもう、端からやさしい嘘をついてくれていると思い込んだほうが気が楽だと、思ってしまっているのかもしれない。


【やさしい嘘】

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人の心って、複雑。

ちょっと目閉じてて。
しばらくそのままで。




…




目、開けていいよ。





ジャジャーン、髭をつけた俺でーっす！


…え、待って、そんな面白くなかった？ねえ、そんな目で見ないで、ごめんって、



【瞳をとじて】

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お題と話の雰囲気が明らかに合っていない。
が、これしか思い付かなかったから仕方ない。