潰しかけたビールの空き缶の上に、みかんを乗せる。
そして口に出すは、あのフレーズ。




「アルミ缶の上に、あるみかん…」







【みかん】

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みかんも話も、おちなかった。

「手ぶくろより俺の方があったかいに決まってる」と言い切った君。

だから今日からは君の手が、手ぶくろの代わり。


今さら取り消そうとしてもダメだよ。
これから毎日手を繋ぎにいくから。



【手ぶくろ】

生きていくうえで、周りのものは少なからず変化を続ける。

一本の木が茂らす葉の数も、道路のヒビも、部屋の内装も、人間関係も、変わっていく。


そして、そう。この気持ちも。




時が経てば経つほど、想いは深まるばかりだ。
もうそろそろ、吐き出すか捨てるかしなければならない。

自分も君も、抱えきれないほど大きくなる前に。


【変わらないものはない】

お前が生きているという事実が、最高のプレゼント。
だからなにもいらない。お前がいればいい。


…あー、待って、強いて言うなら一つ。





俺とお前を永遠につなぐものが欲しい。



【プレゼント】

大空を舞うその翼。
ふと、もう戻ってこないのではないかと不安になるときがある。
掴んだら、戻ってきてくれるだろうか。


【大空】

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痛いと言ってはたかれるかも知れませんね。