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5/22/2024, 10:29:10 AM

「また明日」
週末のデート。
そう言って別れる瞬間が、一番不安だった。


「明日」が、いつか来なくなるかも知れない、別れた後に何かあるかも知れないと考えてしまう。
もしそれが今日だったら、と。
会えなくなるのが、怖くて仕方がなかった。


だから、「また明日」を言われる前に、一緒に暮らさないかと提案してみた。

言った瞬間は変な空気が流れたが、その翌日から、「また明日」の後に別れることはなくなった。





【また明日】

5/21/2024, 11:05:37 AM

透明。
あらゆる他の色を遮らず、存在しているのかしていないのかすら分からない色。
そもそも透明は色なのだろうか。
透明とはなんなのだろうか。
見える透明と見えない透明があるのはなぜだろうか。
宇宙ができる前の世界は、透明だったのだろうか。
透明という概念はいつからあるのだろうか。





答えの出ないことを考えるのはやめよう。
あなたが流す透明の涙が何よりも綺麗だから、なんだっていいじゃないか。




【透明】

5/19/2024, 11:17:56 AM

「俺より先に死ぬなよ」
「なんだよいきなり」
「思ったこと言っただけだよ」
「あー?ますますわかんねえし」
「いーんだよそのまんま受け取ってくれりゃ」
「はあ…」





今思えばあの会話、フラグだったんだな、
と、他人事のように思う。




件の会話をした、この世で一番大切だった人間は、自分をかばって、自分の目の前で死んだ。

悲しいはずなのに、涙一つ出ない。





ぐちゃぐちゃにかき回されて狂いそうな頭は、ただただ虚無に押さえつけられていて。



(嘘だ)
屍から一歩後ずさったとき、突然視界と思考がシャットダウンされた。




次に目覚めた時には、あの、死んだ男の記憶は一切無くなっていた。





【突然の別れ】

5/17/2024, 12:26:54 PM

真夜中になると、無性に会いたくなる人がいる。
夕方、帰り道で別れたばかりのアイツ。
なんでかは知らない。会いたいから会いたい。それだけ。

けど、突然会いに行っても、どうせ迷惑がられて追い返されるだけだから。


朝が来ればまた会えると言い聞かせて、今日も独り寂しく眠りについた。






【真夜中】

5/15/2024, 2:19:57 PM

後悔なんて、何度しただろう。

あの時、そばに自分がいれば。
あの時、自分がかばってれば。
あの時、飛び出さなければ。

自分が、こんなに突っ走る性格じゃなければ。


自分の行動のせいで、アイツは何度も傷ついた。
その度に、これ以上ないくらい後悔して、自分を責め続けた。



けど、アイツがちゃんと生きているという事実だけで、その後悔も半減するから、不思議なもんだ。




【後悔】

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