いつもの時間に家をでて、電車に乗って。
今日に限って人が多くて、席が空いてなくて。
仕方なくつり革を持って立つ。
しばらく揺られていたら、急に電車が大きく揺れて、体がよろけて。
転ぶ、と思ったら誰かが受け止めてくれて。
誰かと思って見たら、それは絶賛片思い中の君で。
「大丈夫か?」なんて、めちゃくちゃいい声で話しかけてくれて。
おはよう、大丈夫、今日は早いね、いろいろ言いたいのに声が詰まって顔を赤くするばかりの僕に、君は「ハハッ、なんだよその反応」って、その綺麗な顔で笑いかけて。
なんて、ホントはそんなことは絶対にあり得ない。
君は僕なんかにそんなこと言うキャラじゃないし、僕たち同じ電車じゃないし、そもそも僕、君と話したことすらない。
けど、どうしたって好きなんだ。遠くからしか見ることはできないけど。
少しくらい夢見たって、いいでしょ?
【夢を見てたい】
ずっとこのまま
君と
一緒にいられたらなあ
そう思っていたら、君がその心を読んだように、僕を抱き寄せた。
大丈夫
どこにも行かない
そう、優しく言うように。
【ずっとこのまま】
でっかい初日の出を撮ってくると勇ましく遠征していった同居人が、「眩しすぎて撮れんかった」となっっさけない顔をしながら帰って来たので、うちのベランダから撮った小さな初日の出の写真を同居人の目の前でLINEに、『ドンマイ』という音声付きスタンプと共に転送してあげた。
その後同居人からは舌打ちのスタンプが3つ送られてきた。
【日の出】
明けましておめでとうございます。
幸先が悪いですがこれ以上悪いことが何もない一年になることを願います。
今年の5月末、このアプリに出会ってから早半年余り。たくさんの短編を書かせていただきました。
お題を見ても話が思い付かなかったり、話はできてるのになかなか言葉にできなくてスランプになったりありましたが、それでも楽しく書くことができました。
ハートもたくさんいただいて、今では700を越えました。こんなにたくさんの人に見ていただいているのかと思うと同時に、自分の話を気に入ってくださった皆さんに感謝しかありません。
本当にありがとうございます。
この文章を区切りに、このアプリでの自分を明日に送り出そうと思います。
皆さんも、良いお年を。