純白のドレスを纏う君。
綺麗で美しい百合の花。
煌びやかなシャンデリア。
「美しい」
此処は君だけの鳥籠。
僕が君だけの為に贈る素敵なプレゼント。
それなのに君は喜ばない。
あぁ、まだ足りなかったんだね。
もっと沢山のプレゼントを用意するよ。
次は何が良いかな?
君の為ならばなんだってするよ。
でも外には出してあげられない。
美しい君が穢れてしまうから。
百合を好きになって何年経っただろう。
この想いを伝えてもいいのだろうか。
嫌われないだろうか、気持ち悪いと思われるだろうか。
この想いを伝えなければ、ずっと友達のままでいられる。そう想うと心がぐちゃぐちゃになる。
嫌われたくない。貴女を愛したい。
貴女と共に過ごしたい。
貴女の声が、匂いが、笑顔が、姿が好き。
誰にも渡したくない。
私だけの貴女を。
「あっ」と君が驚いたような声を出す。
そこには鮮やかな向日葵が咲いていた。
太陽に照らされ輝いていた。
君の笑顔も輝いていた。
この時間がずっと続けば良いのに。
私はそう思った。
私が君の向日葵になりたい。
もしもタイムマシンがあったなら僕は過去に戻りたい。
僕は許されない、許されることのない罪を犯した。
犯してしまった罪が許されることはないだろう。
僕が殺めた最愛の人。
愛してしまったから、この先ずっと永遠に離したくない。
だから何度もやり直す。
何度も考える。
君を殺めずに愛する方法を。
今一番欲しいものは何?
そう聞かれたとき皆ならなんと答えるだろう。
「お金」だろうか、「愛」だろうか。
私は「好きなものを好きと言える自分」が欲しい。
私は音楽が好きだ。
好きで好きで堪らない。
でもこんな自分が好きでいても良いのだろうかそう考えてしまう。
好きという二文字を言うのが恐い。
他人からの評価を気にしてしまう自分がいる。
私は弱い。
好きなものを好きと言う勇気がない。
それでも心の中で好きという感情が渦巻いている。
何時かは伝えたい、必ず。
この思いを、感情を。
私が愛する音楽で。