日差し
日差しがプールの水面に乱反射して目が眩む。夏の日の思い出だ。
私は小学校5年生まで泳げなかった。プールの時間はとても憂鬱だった。
一念発起しスイミングスクールに通い泳げるようになった。
泳げるようになるまでは小さい子たちに混ざって練習していたのでとても恥ずかしかった。
だが、泳げるようになると水泳の授業が楽しみで仕方がなかった。
少しの勇気と努力で物の見え方が180度変わる経験をした初めての出来事だった。
夏
本格的な夏がそろそろやって来る。今でも十分暑いのに7月、8月のことを考えると嫌になってくる。
必要になるかもしれない知識としての熱中症対策をもう一度調べておこう。
それとアイスの食べ過ぎには要注意だ。
ここではないどこか
高校生の頃、ここではないどこか別の場所で生きたいと胸を焦がしていた。当時いた場所に不満があった私の心を反映していた。
私は高校受験を失敗した。そのことで3年間も尾を引いてしまった。今になって思えば、なんてくだらないことで悩んでいたのだろうと感じる。多感な年頃ゆえの悩みだったのだろう。
私が今悩んでいることも10年後にはささやかな悩みだったと考えられるようになれば嬉しい。
君と最後に会った日
彼女に最後に会ったのは11年前になる。その10日後に喧嘩別れをした。メール1通で関係が終わった。原因は全て私にある。
3年前、勇気を出して彼女に謝罪の連絡をした。幸運なことに彼女と仲直りすることができた。それからはこまめに連絡をした。私は幸せだった。
先日、4年前に結婚していたことを告白された。同時に夫婦関係が上手くいっていないことを打ち明けられた。私は動揺した。
もっと早く勇気を出して行動すべきだったと、これほど後悔したことはない。
繊細な花
小学校の夏休みの課題で植物を育てたことは誰もが経験あるはずだ。
私はとても楽しみながら育てていた。美しく可憐な花が咲き、家の中が華やいだ。
小学校4年生に上がる頃には学校の課題だけでなく自分で種を買って育てるようになっていた。
中学校に上がった時には、新しく部活を始めたため、植物を育てるということを趣味にしなくなった。
私が植物を育てることが好きだったことを今まで忘れていた。
なぜこんなに尊い趣味を忘れていたのだろう。
今度時間の都合をつけて、植物の本と栽培セットを買いに行こう。