君は今

君は今、オナラをしたよね？

高校生の頃、同級生に言われた。
音が出ないようにしたつもりが、匂いでバレた。

それから僕のあだ名は源氏物語の登場人物から取られて匂宮と呼ばれることになった。

物憂げな空

空が物憂げに感じるのは見る人の心が憂いを帯びているからではないだろうか。
空はその時々の心の感情を映し出す鏡のようなものだ。

僕は今日うんこを盛大に漏らした。
見上げた空は、とても悲しげだった。

旅路の果てに

旅路の果てにその道程を振り返る。
あぁ、トイレとは何と有難い物か…。

日本のトイレは非常に恵まれている。
訪日した外国人が日本のトイレに驚くことは有名な話だ。

毎日使っているはずなのに、あまり感謝されない不遇なトイレに今日も僕は敬意を払う。

優しさ

優しさとは何だろうか。
僕は誰かが突然脱糞したとしても馬鹿にせずにいられることが具体的な優しさだと考える。

今朝、僕はうんこを漏らした。
寝起きにあくびをし特大のオナラをしようと発射したら、水うんちが飛び出てきたのだった。

妻は仕方ないわねと言いながら、ビニール袋を用意してくれた。
思えば、妻と結婚を決めたのも僕が同居中にうんこを漏らしてしまった時にドン引きせずに変わらない態度で接してくれていたからである。

爾来、妻は僕にとって優しさの象徴となった。

海の底

小さい頃、深海を見てみたいと思った。
今は、時折打ち上げられる超深海の生物たちを見て恐ろしさも感じる。

科学技術がこんなにも発展した人類がいまだに直接辿り着けない超深海にロマンを感じるのは僕だけではないはずだ。