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10/22/2024, 1:19:05 PM

衣替え…



ラブラドール雑種の ナナさんは

冬毛がミチミチに生える。


知らないうちにミチミチになるから

いつ生え替わるのかわからない。


ナナさんは 賢いが

バカヤローでもある。


ある春、ナナさんとお散歩をしたときのことだ。

ナナさんのリード紐が私の手から外れた。


一瞬、何が起きたか分からなかった。

それは、ナナさんにとっても同じだった。

ナナさんは、次の瞬間

自分のリード紐をくわえると

一目散に逃げ出した。

紐を引きずって逃げると捕まえやすいが

賢いナナさんは、それを見越してくわえたのだ。


早朝、ナナさんが逃げる、私が追う。

ナナさんは、道の曲がり角では私を待ち

カーブミラーで目が合うと、すかさず逃げた。


くそ~!


力の限り追いかけるが

走力は断然ナナさんが上だった。


あぜ道を跳ねるように走るナナさん。

追いかけて足を滑らせ側溝に落ちた私。


もう無理だ。役場に電話しよう…
(飼い犬の逃走などは役場に通報しなくてはならない)


ふと顔を上げると

紐をくわえたナナさんが駆け寄ってきて

申し訳なさそうに見下ろしていた。




ナナさんとのエピソードは尽きないが

書ききれないので続きはまたの機会にね。

10/20/2024, 12:18:23 PM

始まりはいつも…




空間のゆらぎ

宇宙の始まりはビッグバンだという…



宇宙の終わりは

胸がぎゅーんとして聞きたくない。



こんな夜、私は腹筋運動をしています。

あなたは何をしますか?

10/19/2024, 12:13:57 PM

すれ違い…



まだ未成年だった私は

ある時期、ボウリングにハマっていた。

けれど、なぜボウリングに通っているかわからないくらい

スコアは低かった。


目的はボウリング場の隅にあるジュークボックスだった。

機械にリクエストすると100円で1曲流すことができた。

当時、「異邦人」という曲が大好きだった私は

行くと必ずリクエストを入れていた。

広いフロアに好きな曲を響かせるのは至福だった。




さて、あれから40年…

この頃、80年代のヒット曲特集とかをTVで観た。


寝転んで観ていた夫が言った。

「そういえば異邦人、ボウリング場でよく流れてたなあ」


……あれ?



10/17/2024, 11:20:31 PM

忘れたくても忘れられない…




心が激しく動いたとき

人はその時の記憶を忘れないという。



生まれて最初の記憶はなんだろう?



私の場合は

食事の風景…

肉を食べている。

父親が口で噛んで柔らかくして私に与えている。


状況から察すると、1歳前後と思われる。


あなたはひとが先に噛んだ肉を食べたことがあるだろうか?


味が薄くてとてもまずいのだ。



非常に強い憤りを1歳の幼児は感じていた。



恩知らずな子でごめんなさい。

今は感謝しています。

でもあの肉は不味かったよ。

10/16/2024, 3:58:14 AM

鋭い眼差し…



目力のある人っているよね。



例えば…


どうぶつ園でコアラと目が合っても

ドギマギしないよね。

あ、する人もいるかもしれないか。


大きいとか細いとか

あんまり関係ない気もする。




我はもう撃たれてしまいし鳥なれば君の視界の外に安らぐ
❨俵万智さんの短歌❩

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