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10/13/2024, 11:44:54 AM

子どものように…



私の息子は、

小さい頃からおじいさんのような子供だった。



人にはそれぞれ 「体年齢」と「タマシイ年齢」がある。



私は輪廻転生を信じている。

間違いなく私より息子のタマシイ年齢は高い。



しかし

なぜだかわからないが

思春期を過ぎて息子の中身は

おじいさんから青年に若返ってしまった。



はて?

私の中で法則が狂う。

前世を忘れたからか?

うーん…

わからないや…。





容れ物になんの意味があるだろう。

やがて容れ物は朽ちタマシイは次の容れ物に入る。


タマシイを磨いていこう。

10/12/2024, 10:26:23 AM

放課後…



放課後に何かした記憶がない…




あ、そうそう

しいたけを食べられない友達がいた。

親しくはなかったがクラスメイトだった。


給食の時間が終わり

掃除の時間が終わり

下校近くになってもまだ一人で椎茸と格闘していた。


彼女の机に近づいて私は言った。

鼻を強くつまむんだ。

息をせずに飲んじゃいなよ。


涙目の彼女は言われるままに鼻をつまんで椎茸を飲んだ。




それから数年後


私達は中学生になり、クラスは別れた。

ある日、隣のクラスで給食中に

鼻をつまむ彼女を見かけた。



あれから四十年。

今は普通に食べられるだろうか…



10/9/2024, 11:42:33 PM

ココロオドル…



些細なことを喜ぶ人間である。


幸せな人とは、そういう人なのだと私は思う。




例えば、


数年前に夫は小さな金柑の鉢植えを買った。

その鉢は庭の隅で花も咲かせず数年過ぎた。

しかし去年、白い花がいくつか咲いた。

彼は毎日眺めていたが

やがて花の下に小さな小さな実が見えた。


数日後、小さな実は鉢の下にしぼんで落ちた。


今年、また白い花が咲いた。

今、深い緑色の実は1cmくらいになった。

今年の実はどうなるだろうか。



実が熟さなくても彼は幸せだろう。

彼を見る私も幸せだから。



昨日は私たちの結婚記念日でした。

9/23/2024, 9:06:35 PM

ジャングルジム…



保育園のジャングルジムが好きだった。

てっぺんは4段くらいだったと思う。



てっぺんに腰掛けて長い時間を過ごす子供だった。



ある時、手が滑って下まで落ちた。

てっぺんから地面まで。

手足をことごとく打ちながら落ちた。

でも、そのおかげでケガはなかった。



現在、公園からジャングルジムが消えているそうだ。

原因は落下事故の増加だそうな。


8/30/2024, 7:54:31 PM

香水…



空のエレベーター

乗り込むと柑橘系の香り



あの人の香りだ…



そして、あの娘の香りでもある。



あの娘はあの人の恋人だった。

しかし、別の人の妻となった。



あの人も別の人の夫になった。



ふたりは同じ職場で働いている。



私は…

二人がうらやましい。

いろんな意味で。



私は自分の香りを持たない。






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