黎明。

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1/21/2024, 9:57:09 AM


疲れが溜まった身体を
勢いのままソファーに沈める。

途端に睡魔が襲ってくる。
やらなければならない事が沢山あるが
今は睡魔に任せてこのまま眠ってしまおう。

目を閉じるとだんだんと意識が遠ざかっていく。
夢と現実の境目。海の中のようにふよふよと漂う。


海の底まで行ってそのまま消えてしまいたい。
そんな事を考え眠りにつく。




ー海の底ー

1/20/2024, 9:28:00 AM


この街に住み続けてどのくらい経っただろうか。

私だけがまだこの街に囚われている。
君の影が残るこの場所に。


もう会えはしない君。
そんな君に会いたくて

私は後どれくらいこの場所に囚われるのだろう。




ー君に会いたくてー

1/18/2024, 3:51:05 PM


棚の奥底に閉まった一冊の手帳。
過去の私が詰まった日記。

明るい未来など見えなかったあの頃
私は一冊の手帳にひたすらに弱音を綴る。

辛かった事、苦しかった事、泣いた事、全て終わりにしたかった事。

そうして自分を保っていた。
あの日記は過去の私そのものなのだ。


強くある為に今は閉ざされた日記。
自ら閉ざしてしまった日記。




ー閉ざされた日記ー

1/17/2024, 9:47:00 AM


いつか見た星空を見上げる。
あの日と同じ空のはずなのに
何も変わっていないはずなのに

どうしてなのか輝いて見えなかった。

美しいと思っていた景色は
君がいないだけでこんなにも霞んで見える。




ー美しいー

1/15/2024, 6:46:45 PM


この世界は残酷だ。
誰かが死んでも時間は止まってくれないし止まらせてもくれない。
何もなかったみたいにいつも通りの日常が始まっていくのだ。
そんなこの世界が私は嫌いだ。


長い坂と階段を登り数年ぶりに来た二人の思い出の場所。
少し古くなったベンチに腰掛け深く息を吸い込む。
君がいない事以外あの頃と何も変わらない景色と匂い。
君のいない隣を見つめゆっくり瞼を閉じる。


優しすぎた君は残酷でも美しいのだと
この世界をひどく愛していた。

いつかは私も君が愛したこの世界を愛してみたいと思う。




ーこの世界はー

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