「静寂の中心で」
静寂の中心で、私の心は大声で叫んでいる。
平気な訳が無い。
大丈夫じゃない。
でも、大丈夫って思わないと、乗り越えられない。
自分で自分に言い聞かせて、何とか自分を奮い立たせて。
弱音は口にしない。
泣き言も言わない。
そんな、嘘ばかりの静寂の中で、痛みが溢れている。
でも。
嘘でも、強がりでも。
続けていれば、突っ張っていれば。
いつかはそれが当たり前になって、それが力になって、それが真実になる。
そう信じて、私は嘘っぱちの静寂の中心で、大丈夫な顔をし続ける。
「燃える葉」
山が燃える。
草も、木も、花も、葉も。
逃げ遅れた動物達も、燃えてしまっているかもしれない。
人は、無力だ。
どれだけ科学が進歩しても、人の力ではどうにも出来ない事がある。
でも、人は無力じゃない。
ちっぽけだけど、でも、無力な己を知りながら、それでも努力をして、工夫をして、何とか少しでも今を改善しようとしている。
それが。
その挑戦する心が、諦めない気持ちが、人の一番の強味だと思う。
「moonlight」
「夏目漱石の『月が綺麗ですね』って言う話知ってる?」
部活帰りの月明かりの中、貴方が突然聞いてきた。
私は知らないフリをして、「知らない。どんな話?そんね小説あった?」って聞いてみた。
貴方は、「今の僕の気持ちの意味だよ。調べてみて?」って言った。
月明かりに照らされた貴方の頬はうっすらと赤く染まってて。
でもきっと、私の方がもっと赤くなってる。
お陽さまの下じゃなくて良かった。
こんなん、バレバレじゃん。
なんて事を考えながら、歩いた帰り道。
あれから何年も経って。
今のあの時と同じ気持ちで月を見てる。
きっとこれを、「幸せ」と呼ぶのだと思う。
「今日だけ許して」
今日は疲れた。
いつもなら週末に溜まった家事を片付けて、来週の準備もして。
でも、今日はもう何をするにも起きない。
だから、今日だけはダラダラする事を許して。
そう誰に言うわけでもなく、心の中の自分に言う。
解ってる。誰かに強制されている訳じゃない。
ただキチンとしないと自分が落ち着かないだけ。
自分で自分に強制しているだけ。
自分で自分を「~するべき」で縛ってる。
だから。
たまには、自分に言い聞かせよう。
「今日はいいよ。許されるとかじゃなくて、そんな日があってもいいんだよ。」って。
自分にも、もっと優しくしよう。
他人に気を遣うように、自分にも気遣ってあげよう。
自分に一番近い人間は自分なのだから、その自分にも優しくしてあげよう。
そして、自分の心に余裕を持たせて、その分人にも優しくなれると思うから。
「誰か」
私の声は、誰かに届いているのだろうか?
不満を飲み込み、意地悪な周りの声にも大人の対応をして、でもホントは心の中では爆発したい思いを抱えて。
どうして意地悪な人が居るのだろう?
想像もつかない様な意地悪な物の見方をして、言い方をして。
それって誰得?って思う。
言われた方は気分が悪いし、言った方も、もしかしたら一瞬は、「言ってやった」ってスッキリするのかもしれないけど、結局人間関係を壊して、自分っていうか人間の価値も下げるだけだから、何の意味があるんだろう?って思う。
私も、声を上げればいいんだろうけど、その後の面倒くささを考えると、その労力を使う価値もないと思うし、同じ位置に降りていくのもバカらしいし、結局黙ってしまう。
でも、私は人間が出来てないから、腹が立たない訳ではなくて、心にイライラは募っていく。
いつか爆発する日が来るんだろうな、って思いながら、心に危ない爆弾を抱えてる。
誰か聞いてよ。
私だって辛いの。腹が立つの。怒りたいの。
何なら暴れたい位なの。
絶対にしないけど、いっそ1回殴ってみる?と思う日すらあるんだよ?
それ位、抱えてる物があるんだよ?
でも、変に分別があるから出来ないし、しない。
そして、ストレスは溜まる一方。
誰か、聞いてよ。
誰か、私をここから連れ出して。
……あの人に天罰を、と願う私は罪人でしょうか?
誰か、こんな私でも、許してよ。
誰か、誰か……